タイの最北端の街・メーサイで、山岳民族アカ族の子供と若い女性たち150人が、家族のように暮らしている。この寮を運営してきたイタリア人神父・ペンサさんとタイ人女性のノイさんは、30年近くにわたって麻薬や売春、エイズの危険にさらされている彼らの相談相手になりながら、愛情深く子供たちの成長を見守ってきた。そんな中、この寮の卒業生である女性・ユイが新しい家庭を作りかけた矢先にエイズに感染し、命を落とした。母親を亡くした少女・ファのたどる道とは――。幼いながらも自立し、隣人と共に生きようとする子供たちを描いたドキュメンタリー。
三浦淳子