新作発表直前に突然、声が出なくなった新人歌手のメイ(トン・ヤオ)は音楽プロデューサーのレイに捨てられることを恐れ、誰にも告げずに失踪する。そしてたどり着いた田舎町で、彼女はそこで孤児として育った一人の青年・モウ(チェン・ボーリン)と出会う。彼の健気な支えのおかげでメイは次第に元気を取り戻していき、2人の間には穏やかな時間が流れていく。メイが台北に残してきた気持ちに気づきながら、彼女への想いを募らせるモウ。メイが再びステージで歌えるようになるその日まで――。
フォ・ジェンチイ
レズビアン、ゲイ、バイセクシャルにトランスジェンダーといった性的マイノリティ(=クィア)を扱ったアジアの映画のみを上映する映画祭として注目を集める「アジアンクィア映画祭」。3回目となる今年も、東京・六本木のシネマート六本木にて、5月20日(金)から29日(日)までの間に計6日間の日程で開催される。
8年前、高校生の淡い初恋を描いた『藍色夏恋』で鮮烈なデビューを飾って以来、国境を越えてここ日本でも『暗いところで待ち合わせ』や『シュガー&スパイス〜風味絶佳〜』など数々の作品に出演し、その人懐っこい魅力で幅広い人気を集めるチェン・ボーリン。日本では4年ぶりの最新主演作となる、中・日・香港・台湾の合作映画『台北に舞う雪』を引っさげ来日した彼に、話を聞いた。
『山の郵便配達』など、美しい情緒深い映像で魅了する中国の名匠フォ・ジェンチイ監督の最新作『台北に舞う雪 〜Snowfall in Taipei』。前日のグリーンカーペット・イベントに続き、10月18日(日)、コンペティション部門に出品中の本作の記者会見が行われ、フォ監督と主演のチェン・ボーリン、トン・ヤオ、トニー・ヤン、モー・ズーイーらアジアの若手人気俳優が一堂に会した。