戦後66年、日本の戦後を見つめてきた伝説の報道写真家・福島菊次郎、90歳。敗戦直後の広島で被爆者家族の苦悩を10年に渡り撮り続け、“平和都市ヒロシマ”の知られざる実態を暴きだし、それ以降、現場の最前線でシャッターを切り続けた。これまでに撮影された写真は25万以上に及ぶ。三里塚闘争、東大安田講堂、70年安保、あさま山荘事件、水俣、祝島など、今でも鮮烈に語り継がれる数々の時代。ファインダーを通した彼の眼に映るのは、我々が知らなかった、あるいは見ようとしなかった日本の本当の姿だった…。
長谷川三郎