父の自殺から立ち直れずにいるレベッカは、古いホテルを改造した寄宿学校で人生をやり直そうとする。明るく無邪気なルーシーと友達になり、つかぬ間の幸せのときを過ごしていたのだが、ヨーロッパからきたミステリアスな転校生・エネッサが来てからすべては一変してしまう。ルーシーはエネッサと終始一緒に行動し自分から離れていき、日に日にやつれていく。そして学校では謎の死が相次ぐのであった…。レベッカはエネッサの行動などから、彼女がヴァンパイアなのではないかと疑うが、誰にも相手にされない。とうとうクラスメイトからも孤立し、説明のつかない病で苦しんでいたルーシーが死んだとき、レベッカはたったひとりでエネッサに立ち向かう決意をする――。
メアリー・ハロン