1921年、戦火のポーランドからアメリカへ、妹と2人で移住してきたエヴァ。夢を抱いてニューヨークにたどり着くが、病気の妹は入国審査で隔離され、エヴァ自身も理不尽な理由で入国を拒否される。強制送還を待つばかりのエヴァを助けたのは、彼女の美しさにひと目で心を奪われたブルーノだった。移民の女たちを劇場で踊らせ、売春を斡旋する危険な男だ。妹を救いだすため厳格なカトリック教徒から娼婦に身を落とすエヴァ。彼女に想いを寄せるマジシャンのオーランドに見た救いの光も消えてしまう。ある日、教会を訪れるエヴァは告解室で告白し始める――。
ジェームズ・グレイ