1940年代末、イギリス人と香港女性の間に生まれた子供が、流産したばかりの貧しい蛋民の夫婦に買い取られる。赤ん坊は華泉と名付けられ、船の上で成長。人とは違う外見から“あいの子”と揶揄される彼を、母は、その後生まれた弟妹たちと分け隔てなく可愛がった。ある日、華泉はカトリックの牧師から学ぶため船を降り、教会の夜学で文字を学び始める。間もなく父が海で命を落とし、自分が買われた子だと知った彼は、長男として身を粉にして働き出す。東インド会社に勤め、周りからイジメや同僚が反英運動に加担して逮捕されていくのにもめげず、順調に出世の道を歩み続けていくのだが…。
イム・ホー