家族としての関係は冷え切っている、父・母・息子の3人が暮らす、とある上流家庭。ある日、夫と近所に住む女との不貞に気づき、嫉妬に狂った妻は、夫の性器を切り取ろうとする。だが、あえなく失敗し、その矛先は息子へと向かう。凶行に出た後、妻は家を出ていき、夫と息子はとり残される。性器を切り取られてしまった息子は、絶頂に達することを知らずに生きていくのか。生きていく自信をもなくした息子への罪悪感に苛まれる父は、自身の身をもって絶頂に達することができる“ある方法”を発見。それを息子に教えることで、再び父子の関係を築いていく。だが、そこに妻が戻り、家族はさらなる破滅への道をたどり始める…。
キム・ギドク