1952年2月18日未明、マサチューセッツ州ケープコッド沖を最大規模のブリザードが襲い、強風と高波を受けた巨大タンカー、ペンドルトン号は真っ二つに割れてしまった。船長のいる船首は海の底に沈んでしまい、残された機関士レイモンド・シーバート(ケイシー・アフレック)は、急遽指揮を執ることとなる。一方、アメリカ沿岸警備隊(コーストガード)の基地ステーションでは、一等水兵のバーニー・ウェバー(クリス・パイン)が海の監視を続けていた。すると、新任の司令官クラフ(エリック・バナ)から、ペンドルトン号の救出指令を受ける。バーニーは自殺行為だと知りながらも、同行者とともに木製の小型救命艇36500で荒れ狂う海へと救出に向かうのだった。救助に向かう男たち、タンカーの沈没を食い止め救助を待つ男たち。基地や港で生存を信じて待ち続ける家族や恋人たち。様々な思いが交じり合いながら、運命の時間は刻々と迫っていく…。
クレイグ・ギレスピー