フリアン(リカルド・ダリン)はスペインで俳優として活躍し、愛犬トルーマンと暮らしていた。一方、トマス(ハビエル・カマラ)はカナダの大学で教鞭をとりながら家族と暮らし、2人はそれぞれの人生を送っていた。年月は流れある日突然トマスがフリアンの前に姿を現す。それは、フリアンのいとこパウラ(ドロレス・フォンシ)から彼の具合がよくないと聞かされたからだった。フリアンはすでに治療をやめ、身辺整理を始めていた。説教されることを嫌がり、最初はトマスを追い出そうとするが、彼はそんなことはおかまいなしに4日間滞在するという。そして2人は次第に昔の遠慮のない関係に戻り、フリアンの残り少ない時間を愛犬トルーマンの里親探しなどに費やすことに。それは2人が一緒に過ごせる最後の日々でもあった――。はたして、フリアンにとってしあわせな選択とは。
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