フィリピンでは、ニュースサイト「ラップラー」のCEOでジャーナリストのマリア・レッサと彼女のチームが、麻薬犯罪の容疑者に対する超法規的殺人で数万人を殺害したとされる強制的なロドリコ・ドゥテルテ大統領を相手に戦っている。ジャーナリズム精神、そして人を思いやる心が彼女の武器である。ドゥテルテ大統領に批判的な報道を続けたため政権の標的となり、2度投獄された。ソーシャルメディアと法律を武器にして国を支配しているドゥテルテ大統領の犠牲となった人々や、責任を避け批判ばかりしている政治家、そして暗殺部隊の隊員の話から、ドゥテルテ大統領の「麻薬戦争」の真実に迫る。
マルク・ヴィーゼ