舞台「恋愛依存症の女」で恋愛依存症のヒロインを演じることになった女優・ニコは、役柄とは対照的に密かに想いを寄せているバイト先の店長に、自分の気持ちを伝えられないでいる。ある日、バイト先の喫茶店に店長の元妻が現れたのをきっかけに、ニコの店長に対する恋心は肥大化し増幅していく。一方、舞台の原作小説の作者・鏑木は、数年前の「恋愛依存症の女」ヒット以降は鳴かず飛ばず。鏑木がいつものように出版社で新作を酷評されたある日の帰り道、元恋人で編集者のチー坊が出版社を寿退社することを聞かされ、その想いが再燃するが…。
木村聡志