亡き夫のあとを継いでタイ料理店を⼀⼈切り盛りしている淳⼦。ある⽇、通信販売で購⼊したテーブルについていたおまけの⼈形の⾸が取れていたことを、ほんの少しの気遣いのつもりで家具店にメールで伝えたことから、家具職⼈・祐司とのやりとりが始まる。⼀⼈娘の綾⾹がボーイフレンド・⼀郎と同棲を始め、がらんとした家に⼀⼈暮らすようになった淳⼦の元には夫・敏郎の親友だった寺岡が度々訪ねて来て再婚を迫ってくるが、淳⼦はそれに対しあいまいな態度をとっていた。そんな⽇々の出来事を祐司にメールすることで淳⼦は寂しさを紛らわせ、いつしか楽しくなっていた。実は裕司も最近離婚したばかりで元妻に未練を残している様⼦。⼈⽣も半ばを越えたふたり。これからの⼈⽣にいったい何が必要か模索し始め、やがて会ったことのない相⼿に興味を抱くようになるが…。
いまおかしんじ
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