美⼤を卒業し、デザイン会社に就職するもうまくいかず、いまはアイスクリーム店「SHIBUYA MILLION ICE CREAM」のバイト⻑として⽇々を送る常⽥菜摘。デザイン業界に戻るか、このままアイス屋を続けるか、どちらが幸せで正解だろう︖ 思い悩む彼⼥はある⽇、店にやってきた作家・橋本佐保に運命的なものを感じ、その⽇以降佐保の存在が頭から離れなくなっていく。⼀⽅、バイト仲間で後輩の桑島貴⼦は、変わりゆく菜摘をどこか複雑 な想いで⾒つめていて――。⽚や、アイスクリーム店のご近所さんの⾼嶋優は、突然の来訪者に⼾惑っていた。疎遠になっていた姉の⾼嶋愛の娘・美和が、何年も前に出ていった⽗親を捜すため、⾼校の夏休みを利⽤して突撃してきたのだ。いきなり始まった共同⽣活。優の内⼼を占める不安は、それだけではなかった…。
千原徹也