1940年代のロサンゼルス。ダウンタウンの空き地で、身体を真っ二つに切断された女の惨殺死体がみつかった。黒い炎を思わせる漆黒の髪、青白い肌を照らす黒ずくめのドレス。ハリウッド・スターを夢見ながら大都会の暗闇に葬られたその女(ミア・カーシュナー)を、人々は、ブラック・ダリアと呼んだ。やがて捜査線上に浮かび上がる1編のポルノ・フィルムの存在。ダリアと瓜二つの大富豪の娘マデリン・リンスコット(ヒラリー・スワンク)、そして、彼女の一族にまつわるドス黒い秘密。ロサンゼルスの闇の中で妖しくうごめく事件の謎は、捜査にあたる若きふたりの刑事の運命をも狂わせていく…。アメリカ文学界の狂犬、ジェームズ・エルロイの最高傑作をハリウッドの異端児にして巨匠、ブライアン・デ・パルマが映画化。
ブライアン・デ・パルマ