古代メキシコで栄えた文明、太陽の民・アステカに伝わる謎の「石仮面」。それは永遠の命と、真の支配者としての力をもたらす奇跡の仮面と呼ばれていた。しかし、誰が何の目的で作り出したものかは全く分かっていない…。時は移り、19世紀末のイギリス。貴族のジョースター卿(磯部勉)は命の恩人の息子・ディオ(緑川光)を養子として迎え入れ、惜しみない援助を与えた。だが、激しい上昇志向をもつディオは卿のひとり息子・“ジョジョ”ことジョナサン(小西克幸)を押しのけ、ジョースター家の乗っ取りを画策。その陰謀を察知したジョジョが阻止すべく問い詰めると、ディオはあの「石仮面」を取り出して言い放った。「おれは人間をやめるぞ、ジョジョー!」。石仮面は人間を不死の怪物へと変貌させる恐ろしい力を秘めていたのだった。絶対的な力をもち、殺戮の限りを尽くす暴君と化したディオに対抗する唯一の手段、それは太陽のエネルギー「波紋」のみ。ジョジョは石仮面を追い続けてきたツェペリから波紋の修行を受け、ディオとの運命に決着をつけるため決戦の地へと向かう。
羽山淳一