母に先立たれ、父も小さい頃に蒸発してしまい、兄と2人で文化住宅に暮らす15歳の少女、初子(東亜優)。兄は高校を中退して稼いだお金を風俗に使ってしまう始末で、家にはテレビも電話も何もなかった。そんな初子に対し、大好きな三島君(佐野和真)は一緒に東高に行こうと約束してくれた。しかし、初子に高校へ行くお金があるわけもなく…。貧乏で不幸にまみれた少女のささやかな希望を綴った松田洋子の同名コミックを女性監督タナダユキが映画化した切ない純愛物語。
タナダユキ