冴えないサラリーマンの小森(古田新太)は、家庭では妻や子供たちにバカにされ、職場では部下になめられる日々を送っていた。だがある日、通勤電車で痴漢の冤罪をなすりつける常習犯の女に出会ったことで怒りが爆発! 小森はつい彼女をホームに突き落としてしまう。それからというもの、気分は爽快、性欲は増進。自分なりの正義を見つけた小森は、社会のダニ退治を名目に犯行を重ねていき、気づくと彼のまわりには熱狂的な賛同者が集まり「小森正義クラブ=KSC」が結成されることに。課長から教祖へと祭り上げられていく小森は、予期せぬ方向へと突き進んでいくのだが…。暴走するサラリーマンの身勝手な正義を描いた、古田新太の映画初主演作。
片嶋一貴