湖の町、諏訪。この町で生まれ育ったミチ(原田佳奈)は、女子高生のステンドグラス作家として暮らしていた。ある冬の日、上京していた幼なじみのいとこで絵本作家の俊太郎(井坂俊哉)が、見知らぬ女性・彩乃(田中伸子)を連れて、3年と4か月ぶりにこの地に戻ってきた。“東京の俊太郎”を知っている彩乃に嫉妬するミチだったが、クラスメイトの啓吉(大塚朝之)に告白され、勢いで付き合うことに…。俊太郎に対する秘かな想いを抱えたまま、ミチは彼と過ごす日々に幸せを感じていた。絵本作家として一躍注目を浴びたものの、スランプに陥り、この町に戻ってきた俊太郎は、ミチには栄内秘密を抱えていた。だが俊太郎は、「一緒に東京に行こう」と告げるのだが――。2008年サンパウロ国際映画祭正式出品作品。
村松亮太郎