1996年、台湾の新竹。学年も生活環境も異なる7人の男子高校生たち。野球場で騒いでいたり、深夜の学校のプールに忍び込んで裸で泳いだり、屋上で弁当を食べたり、大樹の下で無駄話をしながら悪ふざけをしたり…。彼らはいつも一緒だった。そんな“問題児グループ”のリーダー格が3年生のイェンだ。生真面目な同級生・タンは、そんなイェンを羨望と嫉妬の眼差しで見つめていた。タンは、イェンの恋人・ユンに、人知れず思いを寄せていたのだ。そんなある夜、イェンの浮気が原因で、タンがビリヤード場で乱闘に巻き込まれ、額に傷を負ってしまう。その日以来、イェンとタンの間に微妙な感情の溝ができ、さらに思いがけない事故が彼らの身に降り注ぐ…。第21回東京国際映画祭「アジアの風」部門出品作品。
トム・リン