愛に対して疑問を持つ女子大生はる(満島ひかり)と仕事に生きる女リコ(中村映里子)。メディカル・アーティストとして評判が高いリコは、仕事を通して愛に対し男女の境目は無いと考える。そんな価値観を持つリコに影響されていくはる。自分の「カケラ」を探すかの様に2人の関係の隙間を埋めていく――。
安藤モモ子
俳優・奥田瑛ニの長女などという言葉は彼女の説明にはふさわしくない。初監督作品『カケラ』を世に送り出した安藤モモ子。映画という道を選ぶ上での父親の影響ははっきりと認めているが、すでに本作はロンドン、パリ、ストックホルムなど海外でもセンセーションをもって迎えられ“監督・安藤モモ子”の名を轟かせている。そして彼女が本作の“不思議な”としか形容できない魅力的なヒロイン役に抜擢したのが中村映里子。撮影の日々、作品に込めた思いについて2人に話を聞いた。