2003年5月9日。日本は小惑星イトカワに着陸し石を採取して地球に持ち帰るため、小惑星探査機「はやぶさ」を打ち上げた。この人類史上初の試みは、地球には存在しない46億年前の石を採取することで太陽系誕生の秘密を解明するという壮大な使命を帯びていた。2005年11月に「はやぶさ」はいよいよ小惑星への着陸を敢行するも思い通りにはいかず、機体は大きなダメージを受ける。苦労の末着陸に成功したかに見えた直後、「はやぶさ」との通信が途絶えてしまう。最大の危機を迎えたこのチャレンジであったが、その1か月半後に通信が復活、地球への帰還を始め…。度重なるトラブルに見舞われながらも奇跡的に地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の軌跡をフルCGで再現したドキュメンタリー。
上坂浩光