引退した音楽家たちのためのホーム(ビーチャム・ハウス)では、ホームの存続をかけたコンサートの準備に追われていた。ここには、愛に心を閉ざし音楽普及に没頭するレジー、キュートさは若い頃のままに痴ほう症が始まったシシー、ハウス1の女好き・ウィルフという、昔一緒にオペラを歌っていた有名カルテットメンバーが暮らしていた。そんな彼らの元に新たな入居者としてやってきたのは、かつて野心とエゴでみんなを傷つけ去っていったプリマドンナのジーンだった。ビーチャム・ハウスに集ることとなった英国オペラ史に残る4大歌手。果たして過ぎた時間は古傷を癒し、共に過ごすことで彼らはお互いを許しあい、コンサートは無事成功をおさめられるのか――?
ダスティン・ホフマン