リング上で脚光を浴びるチャンピオン、ビリー・ホープ。怒りをエネルギーに相手を倒すというスタイルに心配が耐えない妻と娘。その彼の怒りは無情にも妻の死へと繋がってしまう。最愛の妻を失くしたビリーは悲しみに暮れる毎日。ボクシングにも力が入らず全てを失ってしまう。愛する娘までも…。そんなビリーは、アマチュアボクサーたちのトレーナーを務めるティックのもと訪れる。彼に教えを請い、自らの「怒り」を封印し、過去の自分と向き合うことで闇のなかに光を見出して行く。
アントワーン・フークア