
トロント映画祭に行ってきた。さっそく、トロントの映画館の話をとも思ったのだが、ふと思った。なんと映画のポスターが少ない街なのだと。まぁ、世界で街の中に映画のポスターや看板を出しまくる方が少ないのかもしれない。そんなポスターのことを考えていたら、4月に行っていたコタキナバルの映画館を思い出した。コタキナバルとはボルネオ島の中にあり、その島自体はマレーシア、ブルネイ共和国、インドネシアの3つの国で共有している。コタキナバルはマレーシア領となる。そこで手描きの看板を観た。

僕が子供の頃、手描きで映画に出演している人の似顔絵が描かれた看板が映画館の外には必ず飾られていた。タノキントリオ(若い人は知らないであろうが、田原俊彦、野村義男、近藤真彦のアイドルの頭文字をとったタノキンと呼ばれたアイドル達の映画があった)の出演している映画の看板が、どう観てもお笑い芸人にしか見えなかった。薬師丸ひろ子が、おどろおどろしいセーラー服を着たおばさんに見え、ホラー映画の看板のようになっていた。あくまで僕の記憶の中でだが。
ただ、似てても似てなくてもいいのである。みんなが映画についての話題をする1つのきっかけに看板はなってくれたのである。それが手描き看板の役割の1つだった気もする。そんな大好きだった日本の手描き看板はどんどん少なくなってきている。

そんな中、コタキナバルの映画館は手描き看板は未だ健在であった。昔を思い出して検証してみよう。1つ目は『アイス・エイジ2』。いちゃもんをつけようと思えばつけられるが、それなりにいい出来だと思う。次は『ラッキーナンバー・スレヴン(原題)』のブルース・ウィルス。微妙ではある。似てなくはないが、メチャクチャ似ているとは言いづらい。しかし、昔、高校時代、僕が観たビーバップ・ハイスクールの看板の仲村トオルより確実に似ている。モーガン・フリーマンはかなり似ていると思う。さて、僕が今回、観た映画はビーバップハイスクール的な看板の『マージャンマスター』である。単純明快で面白かったのだが恐らく日本に入ってこないのだろう。看板だけでも入ってきたらかなり楽しいのに。
(text:ishiko)
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