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「日本人はやっぱり魚!」 史上初・築地市場で『築地魚河岸三代目』製作発表会見

エリート商社から一転、恋人の実家である築地魚河岸の仲卸の世界に飛び込んだ男の奮闘と成長を描いた人気コミック「築地魚河岸三代目」(小学館)。築地市場を舞台に、主人公の悪戦苦闘を魚河岸の世界ならではの人情ドラマを交えて描き、話題を集めているこの本作がついに映画化される。12月12日(水)、本作の製作発表記者会見が行われ、築地市場内で開かれる会見としては初となる貴重な場にキャストの大沢たかお、田中麗奈、森口瑤子、伊東四朗そして監督の松原信吾が揃った。

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『築地魚河岸三代目』製作発表記者会見(左から)森口瑤子、田中麗奈、大沢たかお、伊東四朗
『築地魚河岸三代目』製作発表記者会見(左から)森口瑤子、田中麗奈、大沢たかお、伊東四朗
  • 『築地魚河岸三代目』製作発表記者会見(左から)森口瑤子、田中麗奈、大沢たかお、伊東四朗
  • 『築地魚河岸三代目』製作発表記者会見 大沢たかお
  • 『築地魚河岸三代目』製作発表記者会見 大沢たかお、田中麗奈
エリート商社から一転、恋人の実家である築地魚河岸の仲卸の世界に飛び込んだ男の奮闘と成長を描いた人気コミック「築地魚河岸三代目」(小学館)。築地市場を舞台に、主人公の悪戦苦闘を魚河岸の世界ならではの人情ドラマを交えて描き、話題を集めているこの本作がついに映画化される。12月12日(水)、本作の製作発表記者会見が行われ、築地市場内で開かれる会見としては初となる貴重な場にキャストの大沢たかお、田中麗奈、森口瑤子、伊東四朗そして監督の松原信吾が揃った。

主人公・旬太郎を演じるのは『Life 天国で君に逢えたら』『ミッドナイト イーグル』など話題作への出演が相次ぐ大沢たかお。実は彼の祖父、祖母が築地市場に長年勤め、親戚もすぐ近所に住んでいたこともあり、築地市場とは縁が深いそう。「今回この築地市場にご協力いただき、ご迷惑かけながらもお仕事させてもらって、いい時間でした。みなさんに声をかけてもらったり、怒鳴られながら、旬太郎になっていくさまをリアルに演じることが出来ました。いままでの出演作は若い世代に向けた映画が多く、先日母親には『あんたの出ている映画は良くわからない』と言われましたが、この映画は自分の世代、親の世代にもゆっくり楽しんでもらえる作品になるのでは、と期待しています」と思い入れを語った。

その旬太郎の恋人で、魚河岸仲卸の名店の一人娘・明日香を演じるのは田中麗奈。撮影中の思い出深いエピソードを訊かれると、「セットでも築地から持ってきた新鮮な魚を使っていたので、撮影の後は持ち帰れたんです。鮭、あわび、はまぐり…。ちょうど上京していた父や友達と集まって食べました。塩茹でしただけですごく美味しくて、親孝行も出来ました(笑)。美味しいものでみんなが幸せになれる、ということこそがこの映画の良さだ、と思いながら食べていました」と本作ならではの“美味しい”撮影秘話を明かしてくれた。

「見た目はおじいちゃんですが、田中さんの父親役です」と開口一番、会場の笑いを取ったのはベテラン俳優・伊東四朗。田中さんの魚の話を受けて「みなさんはいろいろ持ち帰っていたようでしたが、私が次の日撮影現場に行ったら『今日は築地が休みの設定です』と言われて、何も持ち帰れませんでした…」と悔しそうに苦笑い。同じく「何も食べられませんでした」という小料理屋の女将・千秋役の森口瑤子も「今回は料理を作る“フリ”ばかりだったので、パート2があるなら、ぜひ魚を食べたいです」とアピールした。

監督を務めたのは多くの長編TVドラマを手がけている松原信吾。「原作を読み、シナリオを作り始めた段階では昭和30年代半ばの、ちょっと遅れた青春映画にしたいと思っていました。ですが築地にロケハン、シナリオハンティングに来ているうちに、江戸っ子の粋や男気が残っている、素敵な場所だと思いました。旬太郎もこの場所に魅力を感じて、ここにいたいと思うわけですが、CGを使って昭和30年代を再現しなくても、ここにあるじゃないか、と。青春映画の部分と、素敵な人間関係を、上手い具合に融合できたなと思っています」。そして、「日本人はやっぱり魚だなぁと感じました。何を食べても美味しい。それが一番の感想です」と付け加えた。

本音で人と向き合い、たとえぶつかることがあっても、正直に生きる。そして、最後は一緒に美味しい食事を取り、楽しい時間を共有する。そんなメッセージのつまった『築地魚河岸三代目』。最後に本作の見どころについて、大沢さんはこうまとめた。「いまの世の中はもめたり、ケンカすることを避けることを良いこととしている気がします。ここに来て、殴り合ったり、ぶつかり合ったりしながら人間関係が生まれてくるものじゃないかと思いました」。「食を通じてつながるものは多い。僕も食事は独りで、適当にしてしまうことが多いけれど、誰かと一緒に食べる方が美味しいし、楽しいはずです」。

『築地魚河岸三代目』は2008年6月、全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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