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伝説の早慶戦を映画化 『ラストゲーム』 渡辺大らを迎えて慶応大学試写会を開催

戦局の悪化する中、東京六大学野球が中止に追い込まれ、お国のためにと若き学生たちも兵隊にとられるようになっていた昭和18年。徴兵検査のわずか9日前の10月16日、早稲田大学戸塚球場で歴史に残る早慶戦が行われた。この実話を映画化した『ラストゲーム 最後の早慶戦』が8月に公開される。5月15日(木)、本作の試写会が慶応大学三田キャンパスで開催され、神山征二郎監督を始め、主演の渡辺大、原田佳奈、三波豊和が上映前の舞台挨拶に登壇した。

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『ラストゲーム 最後の早慶戦』慶応大学試写会。右から神山征二郎監督、原田佳奈、渡辺大、三波豊和。
『ラストゲーム 最後の早慶戦』慶応大学試写会。右から神山征二郎監督、原田佳奈、渡辺大、三波豊和。
  • 『ラストゲーム 最後の早慶戦』慶応大学試写会。右から神山征二郎監督、原田佳奈、渡辺大、三波豊和。
戦局の悪化する中、東京六大学野球が中止に追い込まれ、お国のためにと若き学生たちも兵隊にとられるようになっていた昭和18年。徴兵検査のわずか9日前の10月16日、早稲田大学戸塚球場で歴史に残る早慶戦が行われた。この実話を映画化した『ラストゲーム 最後の早慶戦』が8月に公開される。5月15日(木)、本作の試写会が慶応大学三田キャンパスで開催され、神山征二郎監督を始め、主演の渡辺大、原田佳奈、三波豊和が上映前の舞台挨拶に登壇した。

渡辺さんは早稲田大学の野球部員・戸田を演じたが、慶大の学生たちを前に「2年ほど前まで、ぼくはこの近くの田町に住んでいまして、いまでも三田通り商店街に飲みに来たりします。ですので、早稲田の学生を演じながらも、慶応に親近感を感じていました(笑)」と挨拶。そして「慶応と早稲田が長い時間をかけて築き上げてきたものが映画化され、そこに出演できるということを誇りに感じています」と語った。野球のシーンの撮影については「劇中の時代と近代野球ではバットの持ち方などが結構違ってるんです。ぼくは中学まで野球をやっていたんですが、当時の方々の華麗なプレイを再現するためにがんばりました」とふり返った。

合宿所の世話係で、学生たちのマドンナ的存在のトモ子役の原田さんは「撮影現場は野球少年たちばかりで(笑)、最初は一人でどうしたらよいかと思っていたんですが、みなさんが優しく接してくださいました。戦地へ向かう男たちと同様に、女たちもまた、やり場のない悲しみを抱えていたということを表現できればと考えて演じました」とふり返った。そして、これから映画を観る学生たちに向けて「みなさんと同じ世代の若者たちが、どんな思いで戦地に向かったのか、考えていただければ幸いです」とメッセージを贈った。

三波さん自身、慶大卒ということで、母校での試写会に感無量の様子。慶大野球部の平井部長を演じたが「平井さんをご存知という方に『平井によく似てるよ』とおっしゃっていただき、ホッとしています。この映画は、銃の出てこない反戦映画です。今日はぜひ楽しんで観てください」と笑顔で呼びかけた。

そして、神山監督は「僕自身、1941年生まれで戦争の記憶はほとんどありません。この伝説の早慶戦からすでに65年が経っていますが、若い人たちに戦争がどういうものか伝えたい、決してその記憶を風化させてはいけない、という気持ちで作りました」と映画に込めた思いを語った。そして「映画を作る際に、主題歌が作品と関係ないところで勝手に決まってしまい、監督が困ってしまうことがたびたびあるんです(笑)。でも、本作に関しては鬼束ちひろさんが『蛍』という愛に満ちた素晴らしい曲を書いてくれました。エンディングで流れますので、最後までごゆっくりお楽しみください」と呼びかけ、舞台挨拶は幕を閉じた。

今後は、ライバル校の早稲田大学での上映も予定されているという『ラストゲーム 最後の早慶戦』。公開は8月、シネカノン有楽町1丁目、渋谷アミューズCQNほか全国にて。
《シネマカフェ編集部》

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