レビュー2009-01-09 22:04

日本生まれ、ハリウッド風味の一杯のラーメンが元気をくれる『ラーメンガール』

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『ラーメンガール』 -(C) 2008 Digitalsite Corp./Media 8 Entertainment

『ラーメンガール』 -(C) 2008 Digitalsite Corp./Media 8 Entertainment

恋人を追って日本にやって来たアメリカ人女性・アビー。しかし、当の恋人は彼女の突然の来日を苦々しく思っていることが判明。フラれてしまったアビーは意気消沈するが、閉店間際の小さなラーメン屋にたどり着き、そこで出されたラーメンの味に魅せられる。

ハリウッド女優ブリタニー・マーフィが、一杯のラーメンをきっかけに、ラーメン屋に弟子入りするヒロインを熱演。西田敏行扮するラーメン屋店主の下、職人修行に励む。キュートで小柄なブリタニーが日本文化に単身飛び込み、言葉の通じない頑固オヤジに歯向かうさまは、ちょっとした“ラーメン版『ロスト・イン・トランスレーション』”。その中で、甘えに満ちた人生を送ってきた彼女の自我の目覚めなども描かれていく。

『ラーメンガール』 -(C) 2008 Digitalsite Corp./Media 8 Entertainment

脚本を手がけたベッカ・トポル自身、かつては日本に暮らした経験があるそうで、“ラーメンガール”なる奇天烈なタイトルからは想像もつかないほど大真面目に“日本”と向き合っている。恋に破れたアビーが語学堪能な心優しい日本人ボーイフレンドをゲットするご都合主義やラーメン職人が見たら憤慨しそうな修行プロセス、さらには微妙な感情や疑問を抱かせるかもしれないエンディングもご愛嬌。この物語には、多くのハリウッド映画に見られる夢や理想が観る者を元気づけるために優しく添えられているのだ。

もしかしたら、この映画を観て日本に来たくなる外国人が増えるかも?

(text:Hikaru Watanabe

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