トークショーで熱列売り込み! 新婚・寺島しのぶが諏訪敦彦と離婚カップル映画を語る 

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『不完全なふたり』トークショーを行った寺島しのぶと諏訪敦彦監督
  • 『不完全なふたり』トークショーを行った寺島しのぶと諏訪敦彦監督
  • 邦画の現状について監督と意気投合した。
  • 寺島しのぶの絶賛に照れながらも熱く自作を語ってくれた。
すでに離婚を心に決めた一組のカップルが、友人の結婚式に出席するために訪れたパリでの数日間の滞在の中で、時にののしり合い、後悔し、迷い、傷つけあいながら相手の存在の大きさに気づいてゆく姿を繊細に、情感豊かに描いた『不完全なふたり』。フランス人の俳優、スタッフを起用し全編フランス語で撮影された本作、どこから見てもフランス映画だが、監督を務めたのは日本人。これまで、『H story』などがカンヌに出品され話題を呼び、世界の錚々たる監督が集結した『パリ、ジュテーム』でも、唯一の日本人監督として名を連ねた諏訪敦彦が指揮を執った。7月6日(金)、新宿武蔵野館にて、諏訪監督と、今年春にフランス人のアートディレクター、ローラン・グナシア氏と結婚したばかりの女優の寺島しのぶを迎えてのトークショーが行われた。

結婚したばかりの寺島さんに、離婚間近のカップルの映画について語ってもらうのも奇妙といえば奇妙な話。だが、当の寺島さんはそんなことおかまいなしに映画を大絶賛。「旦那と一緒に『これが男と女だよね』と笑いながら観ました。時間の流れがリアルなんだけど、でもやはり映画で、『何を信じたらいいんだろう?』と入り込んだまま、最後まで目が離せなかったです」と手放しで称賛を贈った。物語の概要だけ聞くと少し重い内容の映画を想像してしまうが、寺島さんの感想に頷きながら監督はこう語る。「僕も今回はコメディを楽しみに撮影しました。ホテルの部屋で2人がどう過ごすのか、をやってみたくて。かなり滑稽なことになるだろうな、と期待してましたが、フランスで公開されたときも笑いが起きてました」。1回目の鑑賞では作品そのものを、そして2回目はマリー役のヴァレリア・ブルーニ=テデスキを観たという寺島さんは「ヴァレリアのやることは全部私に当てはまりました。『あぁ、私もこれやるなぁ』って」と笑う。シーンによっては自分だったらどうするか? と考えながら観たという。

特に2人の間で話が盛り上がったのが、夫婦の間で口論が起こり、ヴァレリアがドア越しに延々と語るシーン。ドアの向こうにいるヴァレリアの姿ではなく、ひたすらドアだけが映し出される。寺島さんは「密室でドア越しに口論するということは起こりうることかもしれない。でも映画の中でそうなって、扉だけが映ってるというのはものすごくおかしかったです」と語った。監督はこのシーンの撮影について「僕はあせりましたね。撮影しながら『僕はドアを撮ってるんだな、ドアしか映ってないんだな』と自覚し、驚きながらも、ヴァレリアは演技を続けてるのでカットできなかったんです」とふり返り、「自分が映っていようがいまいが関係ない、という俳優の意地」が生んだシーンだと説明した。

そして諏訪監督に今後の日本での映画製作の予定は? という質問が。これに監督が「考えてはいるんですが、日本では若い人のための役ばかりで…」と答えると寺島さんが「ほんとにそうなんですよ!」とこれに強く同意。これをきっかけに、話は日仏の映画事情の違い、そして今後の邦画のあり方に。寺島さんが「普通の男と女の話で、30代、40代で楽しい話があるはず。シャーロット・ランプリングの『まぼろし』みたいに、大人の女にしかできない映画があるはずだし、昔はありましたよね?」と熱く語ると監督は「そういう大人を演じられる女優さんも少なくなったしね。日本ほどコマ−シャル(商品)文化に侵された国はほかにない。フランスやパリの全てがいいとは思わないけれど、大人が映画を観てそれについて話す文化がきちんとある。映画を観たら、観た人たちの間で会話や、いろんなことが起きていく。映画はそういうものであってほしい」と切実に語った。そして寺島さんは「『不完全なふたり』のような映画を、渋谷のど真ん中で公開すべき」と強く訴えた。そして「日本で撮るなら、声かけてくれませんか?(笑)」と監督に自らを売り込むと監督も「ぜひ、お願いします」と応じた。諏訪監督と寺島さんによる大人のラブストーリー、相手役も気になるところ? 次回作への期待も高まるが、その前にまず、パリで絶賛された監督にとって4年ぶりの長編『不完全なふたり』を堪能してみては?

『不完全なふたり』は新宿武蔵野館ほか全国にて公開中。
《text:cinemacafe.net》

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