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出会いの季節、春を祝してvol.1 かけがえのない友人『いつか眠りにつく前に』

春は出会いの季節です。新しい学校、新しいクラス、新しい会社、新しい職場…。それゆえに、期待と不安が入り混じる時期でもありますが、それがいつしか落ち着いたとき、つくづく感じるのは、良い出会いがあってよかったなということ。もちろん、出会わなきゃ良かったという人とも出会うものですが、とりあえず、おめでたい春にはポジティブなことに集中するとして。

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『いつか眠りにつく前に』 -(C) 2007 Focus Feaures. All Rights Reserved.
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春は出会いの季節です。新しい学校、新しいクラス、新しい会社、新しい職場…。それゆえに、期待と不安が入り混じる時期でもありますが、それがいつしか落ち着いたとき、つくづく感じるのは、良い出会いがあってよかったなということ。もちろん、出会わなきゃ良かったという人とも出会うものですが、とりあえず、おめでたい春にはポジティブなことに集中するとして。

まず、毎日の生活を通して、出会えてよかったと感じる人物の筆頭といえば、友達です。新生活の中で、かけがえのない親友と出会う可能性は“大”。とはいえ、親友とは、作ろうと思って出来るものではないので、ちょっと曲者なのですが、それだけに貴重な存在であるともいえます。

今回ご紹介する、『いつか眠りにつく前に』では、“人生における過ちの記憶”をメインテーマに据えながら、長年離れ離れになっても揺らぐことのない女の友情をも浮かび上がらせた秀作です。

最愛の娘2人に見守られながら、最期の時を迎えようとしているアン。朦朧とした意識の中で思い浮かべたのは、夫ではない一人の男性のこと。それは、40年も前にほんの2日間だけ愛し合ったハリス。実は2人の破局には、大きな悲劇が隠されていて…。

母親の知られざる過去、後悔にとまどう娘たちの前に現われたのは、母の秘密を知る女性・ライラ。40年ぶりの再会ながら、過去を悔いるアンを優しく包み込むのです。それも、ほかの誰にもできない方法で。

会わずにいた長い時間も決して障害にはならない。どんなに説明してもしきれないような複雑な心境も瞬時に理解してくれる。親友とは、そんな存在。どれほど長い時間を過ごしたかということよりも、いざというときに理解し合えるかどうか、ということなのでしょう。“A friend in need is a friend indeed”とはよく言ったもの。日本にも「まさかの時の友が真の友」という言葉がありますから、世界共通の定義なのでしょうね。この春、みなさまがそんな存在になり得る人物と出会えることを祈っております。

さて、『いつか眠りにつく前に』の見どころについてちょっと追加。オスカー女優、ヴァネッサ・レッドグレーヴとメリル・ストリープの競演が話題ですが、さらには、それぞれが実娘と共演しているのも面白い! ナターシャ・リチャードソン(レッドグレーヴの娘)は、文字通り娘役を、メイミー・ガマー(ストリープの娘、これがクリソツ)は、母の若かりし頃を演じます。内容だけでなく、ビジュアルにも強い説得力ありのこの秀作、お見逃しなく。

《牧口じゅん》

映画、だけではありません。 牧口じゅん

通信社勤務、映画祭事務局スタッフを経て、映画ライターに。映画専門サイト、女性誌男性誌などでコラムやインタビュー記事を執筆。旅、グルメなどカルチャー系取材多数。ドッグマッサージセラピストの資格を持ち、動物をこよなく愛する。趣味はクラシック音楽鑑賞。

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