一見アブナイ、シャイなラース青年をなぜか応援したくなる『ラースと、その彼女』

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『ラースと、その彼女』
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面白い小説を映画として観たいと思うこともあれば、“○○の映画化”、“○○シリーズ”というマンネリな状況に飽きてしまうこともある。そこで、新鮮な空気を吹き込んでくれるのがオリジナル脚本の存在だ。どんな題材なのか、どんなストーリーなのか、全く知らないからこそ楽しみも膨らむ。今回紹介する『ラースと、その彼女』もそんなドキドキを与えてくれるヒューマン・ドラマだ。

アメリカ中西部の小さな町で一人暮らしをしているラース・リンドストロムは、極端にシャイで、人付き合いが苦手で、まるで透明人間のような日々を送っている青年。義姉が食事に誘っても同僚が自分に好意を抱いていてもどう対応していいのか分からず、いつも気づかないふり。ところが、ある日「彼女のビアンカを紹介したい」とラースは兄夫婦の家を訪ねる。そして、彼と共に現れたのは、何とインターネットで注文した等身大のリアルドールだった…!

ひとつ間違うとアブナイ映画になりかねないのに、心温まる再生物語として仕上がっているのは、やはりライアン・ゴズリングの演じるラースの人柄に尽きる。人一倍親切で優しさに満ちているからこそ、周りの人々は彼に合わせてビアンカを人間のように扱ってくれるのだ。確かに、よくよく考えるとラースの行動はちょっと不気味で気持ち悪い…かもしれないが、いつの間にか応援しているから不思議。それが魅力でもある。もちろん、ライアン・ゴズリングの演技力にも拍手。ちなみに、彼は役作りのために実際にビアンカを連れて実家に帰ったり、(撮影セットの)ラースの家に住んでみたのだとか。

《text:Rie Shintani》

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