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長谷川京子が『レイン・フォール』で開いた新境地「あえて感情を決めずに演じました」

艶やかで、かわいらしく、同性から見ても思わず溜め息が漏れる──長谷川京子にはそれほどの魅力がある。活躍の場をドラマから映画へ広げてきているここ数年は特にそれを感じる。昨年公開された『七夜待』では、魅力はもちろん演技の幅をグッと広げ、映画女優としての存在感を残した。そんな彼女が次に挑んだ作品は『レイン・フォール/雨の牙』。元CIA工作員の著者による全米ベストセラーの原作を基にしたサスペンス・アクションだ。

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『レインフォール/雨の牙』 長谷川京子
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艶やかで、かわいらしく、同性から見ても思わず溜め息が漏れる──長谷川京子にはそれほどの魅力がある。活躍の場をドラマから映画へ広げてきているここ数年は特にそれを感じる。昨年公開された『七夜待』では、魅力はもちろん演技の幅をグッと広げ、映画女優としての存在感を残した。そんな彼女が次に挑んだ作品は『レイン・フォール/雨の牙』。元CIA工作員の著者による全米ベストセラーの原作を基にしたサスペンス・アクションだ。

ゲリラ撮影にドキドキ! 秋葉原では…

長谷川さんが演じるのは、椎名桔平演じる暗殺者ジョン・レインと共に逃避行するジャズピアニスト、みどり。全ての演奏シーンを自らこなすというチャレンジ以上に彼女に多くの刺激を与えたのは、日本映画でありながらも監督はオーストラリア出身のマックス・マニックス、そして共演はイギリスの名優、ゲイリー・オールドマンというグローバルな環境だ。
「現場のスタッフ&キャストの3分の1は外国の方で、彼らとの仕事はとても面白い体験でした。もちろん、言葉の壁はあったけれど、それを乗り越えるような、いい作品にしたいというパワーの方が強かった現場ですね。お互いの感情を言葉ではなく、目や感覚で読み取ろうとするので、とても敏感になれるんです。不思議だったのは“違和感”がなかったこと。日本の映画にアメリカの方が出演するとなると、どこか違和感を抱いてしまうことってあると思います。もちろん、その逆も言えますけど。今回はその真ん中にいる感じというか、異国の人たちが集まっているのに自然な空気が流れていたんです」。

国境を越えたそのチームワークは、東京都内35か所で行われた屋外ロケでも発揮された。時にはゲリラ的な撮影もあり「緊張感のある現場だった」とふり返る。
「中には『こんな所で!?』っていう撮影もありました。それは海外の方が見た“ザ・東京”なんでしょうけど、東京を知っている日本人にしてみたら『えっ!?』って思ってしまうような場所ばかり。でも、ドキドキしながら撮影したその緊張感がスクリーンから感じられると思います。それから、実は私、いままで秋葉原に行ったことがなくて。東京にいながらも行けずにいた“ザ・東京”に初めて行くことができて、楽しかったんです。面白かったのは、意外と周囲に気づかれなかったことですね。みんな自分の目的を持ってあの街に来ているせいなのか、椎名さんと私がいても気づいていなかったみたい(笑)」。

東京なのに東京ではないような…外国人監督のフィルターを通すことで見えてくる新しい東京の姿も面白い。加えて、いままでの邦画では観たことのないような、東京中を駆け巡るアクションが大きな見どころでもある。長谷川さんも「スピード感と重厚感のある素晴らしい映像です」と、その仕上がりを喜ぶ。

愛情? 信頼?——ジョン・レインとの微妙な距離感

そして、アクションの中で繰り広げられるジョン・レインとみどりの揺れ動く感情──内面的な役作りが難しかったと言う。
「みどりという女性はプライドの高い女性。でも、実際は大人になりきれなくて、崩れてしまいそうだからこそ気丈にふるまっているようにも感じたんです。ただ、命を狙われて逃げなければならない状況で、彼女が最愛の人たちを亡くした悲しみをどう表現したらいいのか…というのは悩みました。さすがに逃げているシーンでその感情を出すことは難しくて、それ以外のシーンでどう悲しみを出していくのかを監督と話し合いました。ジョン・レインとの距離感も難しかったですね。ストーリー的にとても短い時間での出来事なので、2人が恋愛関係に発展することは難しいと思っていて。けれど、辛いことを一緒に乗り越えた人たちの間には何か特別な意識が芽生えますよね? 自分が死と向かい合わせになっているときに一緒に過ごした人というのは、やっぱり特別な存在だと思う。だから、彼への気持ちが愛情なのか信頼なのかはあえて決めずに演じています」。

「楽しかった」、「面白かった」、「新鮮だった」という言葉を、何度となく繰り返していたことからも『レイン・フォール/雨の牙』に、女優・長谷川京子の新たな一面が刻まれたことは明らか。外国人監督の映し出す彼女の凛とした美しさを堪能してほしい。



椎名桔平インタビュー coming soon
《text:Rie Shintani》

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