※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

『クレイジー・ハート』マギー・ギレンホール 「恋に落ちる理由なんて分からないわ」

ゴールデン・グローブ賞(主演女優賞)にノミネートされた『セクレタリー』に、アメコミを原作とした人気シリーズ『ダークナイト』までインディペンデント系、超大作とジャンルや規模を問わず出演し、いずれの作品でも確かな存在感を発揮するマギー・ギレンホール。ジェフ・ブリッジスに念願のオスカー(主演男優賞)をもたらした『クレイジー・ハート』では、ジェフ演じる主人公のシンガー、バッド・ブレイクの前に現れ、やがて恋に落ちる女性記者のジーンを演じ、彼女自身も初めてのオスカー(助演女優賞)ノミネートを果たした。彼女はこの役を通して何を考え、何を手にしたのか?

最新ニュース インタビュー
注目記事
『クレイジー・ハート』  -(C) 2009 Twentieth Century Fox
『クレイジー・ハート』 -(C) 2009 Twentieth Century Fox
  • 『クレイジー・ハート』  -(C) 2009 Twentieth Century Fox
  •  『クレイジー・ハート』 -(C) 2009 Twentieth Century Fox
  •  『クレイジー・ハート』 -(C) 2009 Twentieth Century Fox
ゴールデン・グローブ賞(主演女優賞)にノミネートされた『セクレタリー』に、アメコミを原作とした人気シリーズ『ダークナイト』までインディペンデント系、超大作とジャンルや規模を問わず出演し、いずれの作品でも確かな存在感を発揮するマギー・ギレンホール。ジェフ・ブリッジスに念願のオスカー(主演男優賞)をもたらした『クレイジー・ハート』では、ジェフ演じる主人公のシンガー、バッド・ブレイクの前に現れ、やがて恋に落ちる女性記者のジーンを演じ、彼女自身も初めてのオスカー(助演女優賞)ノミネートを果たした。彼女はこの役を通して何を考え、何を手にしたのか?

夫は俳優のピーター・サースガード。そして彼との間に、2歳になる娘のロマーナを持つマギー。今回の出演のきっかけとなったのは、このかけがえのない家族の存在だったという。
「ロマーナが16か月になったとき、何か新しいことをしたいという気持ちになったの。私は女であり、女優であり、母親であるということを声を大にして表明したくなったのね。ロマーナが2歳になる頃にはその気持ちが大きくなっていって、そのときに『クレイジー・ハート』の企画が送られてきて、すぐにこれに全精力を注ぎたいって思ったの。私がこの作品で演じるジーンのように。彼女は子育てと仕事を両立させようと必死になっていて、そんなときにバッド・ブレイクが彼女の人生に現れ、彼女は『自分のためのものが欲しい。彼の胸に飛び込みたい』って思ってしまうの」。

彼女が恋に落ちる相手、バッド・ブレイクは酒びたりで結婚しては失敗を繰り返してきた男。子供を抱え、バリバリに働くジーンとはどう見てもミスマッチな組み合わせにも感じるが…。
「恋に落ちる理由なんて分かる? この映画は、あらゆる理由で惹かれ合う人間同士のリアルな姿を描いているんだと思う。その人が相手にとっていい影響を与えるか、悪い影響を与えるかにかかわらず。本作で2人がどうして恋に落ちるのか、私には分からないわ。出会ってしまったんだろうし、美男美女同士という単純な話でもない。バッドはジーンに何かワイルドな、ちょっとダーティなものをもたらしてくれたからかもしれない。決して彼女がこういったものを期待していたわけではないんだけど。彼女は当初『最高だけど、これでお別れ』と思う。でも2人は恋に落ちて、彼女はそれに身を任せる。それに相手はジェフ・ブリッジスなのよ。恋に落ちないほうがムリだわ(笑)」。

そのジェフとは、『モナリザ・スマイル』のプレミアで」会って会話を交わしたことがあったそう。
「私はまだひよっ子だったから『これは私のプレミア。シャンパンのグラスを片手に誰とでも話が出来る』なんて思ってた。そんな調子でジェフのところへ歩み寄って『あなたの映画のファンです』なんて話しかけたら『いつか共演する日が来ると思うよ』って言われたの」。

そして、その言葉通り、本作で共演が実現した。
「ジェフが撮影が始まる前に電話をくれたんだけど、掛け直せなくて…。なぜだか分からないんだけど。まだ気持ちの準備が出来ていなかったのかもしれない。それで、セットで彼と会うことになったんだけど、その瞬間にお互いにオープンに接しようって思えたの。私たちが演じるのはどちらも心の広い人間だし、実際に2人とも寛容なタイプ。お互いに心を開いて頑張ったわ。一度その状況を受け入れてしまうと、どんなことでも上手くいくものなのよ」。

ちなみに、ラブシーンに関して、演じながら照れてしまうことは? という質問への答えは「(今回)演じているキャラクターがそういうタイプだから、答えはイエス」とのこと。曰く「ジーンってかなりセクシーなタイプだと思うから、演じていてもセクシーな気分だったわ。ジェフがそういう気分にさせたのかもしれない。バッドがジーンを燃えさせるのよ」。

こう、役柄へのシンクロを明かしてくれた。さらに、これまで演じてきた役柄との違いを尋ねると、こんな答えが——。
「これまでは気性の荒い役柄が多かったんだけど、ジーンは違う。彼女は弱い女性ね。この作品を観ていると、彼女の弱さや傷つきやすさが分かる。バッドが彼女のベッドの上で曲を書いているのを見て、彼女がいきなり取り乱すシーンがあるんだけど、一見すると理由が分からないでしょ? でも『こういうことってある』って思ったの。誰にでもある、って」。

老いたシンガーソングライターのカムバック劇というだけでなく、ひとりの女性が出会いを通じて新たに人生を切り拓いていく物語として、何より彼女の新たな魅力を存分に感じてほしい。
《シネマカフェ編集部》

関連記事

特集

【注目の記事】[PR]

特集

page top