『星守る犬』完成会見 西田敏行、震災の被害受けた主演作ロケ地への悲痛な思い明かす

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『星守る犬』完成披露記者会見
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映画『星守る犬』の完成記者会見が5月9日(月)、都内で開催され、主演の西田敏行に玉山鉄二、川島海荷、中村獅童、岸本加世子、藤竜也に滝本智行監督、原作漫画を手がけた村上たかしが出席。西田さんらは作品への思いと共に、物語にも登場し、先日の東日本大震災で大きな被害を受けた東北地方への思いを明かした。

“泣ける漫画”として話題を呼んだ同名コミックを映画化した本作。全てを失った男性と彼が世話をする秋田犬の、東京から北海道へと向かう旅路とその悲しい結末、2人の足跡をたどる青年と家出少女の姿が綴られ、孤独死や熟年離婚、無縁社会といった現代社会の抱える様々な事象を絡めつつ、人と人のつながりが描き出される。

自身、被災地である福島県郡山市の出身である西田さんは「図らずも震災前の東北が記録された作品となり、美しい三陸やいわきの海が映っており感慨もひとしおです。いわきの海岸は子供の頃に僕も泳いだ海でして、思い出がたくさんあります。いつになったらここに子供たちの歓声が戻るのかと思うと切ない」と悲痛な面持ちで語った。東松島の撮影に参加されたエキストラの方の中に、津波で亡くなった方がいることを明かし「この作品の持つ意味を感じていただけたら…」と言葉をつなぎ、さらに「家族の前で涙を見せまいと歯を食いしばっていらっしゃるお父さんがいらっしゃると思いますが、この映画にかこつけて、泣いてみてはいかがでしょうか?」と語りかけた。

様々な苦悩を抱え、西田さん演じる“おとうさん”と離婚を決意する妻を演じた岸本さんは「離婚した瞬間からどんどんキレイになっていく役ということで、女は強いな、と感じました」と語る。岸本さんによると、監督は自身の実体験を基に演技指導をしたとか。別れを切り出される側となった西田さんは「『もう限界』と言われたとき戦慄が走りました」と語り、大きなため息をついた。ちなみに、2人の共演は「私が海荷ちゃんくらいのときに出演した『西遊記』以来」(岸本さん)とのこと。

藤さんは、玉山さんの祖父の役だが意外にも(?)「いい年して、おじいちゃんの役は初めて」(藤さん)。今年70歳を迎える藤さんだが、初挑戦に顔をほころばせた。

獅童さんはおとうさんと犬のハッピーが旅の途中で出会う、コンビニの店長を演じた。「撮影の前日に現地入りし、旅館の部屋に入ったらパンツ一丁で寝てる人がいて、玉山鉄二さんだった。僕は違う部屋で寝ました」と玉山さんとのとんだエピソードを暴露。「思い出深いひと夏になった」と笑顔でふり返った。

その玉山さんは、俳優として西田さんに憧れていたそう。直接の共演シーンはないが、一緒に撮影は行っており、「夜は大先輩に飲みに誘っていただきました」とニヤリ。北海道から南下しながらの西田さんとの撮影の旅の中を「旅番組のようだった」と語り「立ち食いそばやおいしいお魚を食べたり、2人で民謡酒場に入って踊ってた」などなど、楽しい思い出を明かしてくれた。

原作には登場しない映画オリジナルの役柄を演じた川島さんは「不安と緊張はありましたが、(自身が演じた)ユキはひたむきに夢を追いかける少女で、負けず嫌いなところは似ていると思いました」と語る。川島さんも撮影で、今回の震災で被災地となった東北の街を巡ったが「いわきではオフの日に、電車に乗って映画を観に行ったり温泉に行ったりしました。いまは悲しい気持ちでいっぱいです。一日でも早い復興を願っており、私もできる限り応援したい」と改めて思いを語った。

『星守る犬』は6月11日(土)より全国東宝系にて公開。
《text:cinemacafe.net》

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