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男たちを虜にする“美熟女”ジュリエット・ビノシュ 鬼才監督が熱望する魅力とは?

ロバート・パティンソンを主演に迎えた、デイヴィッド・クローネンバーグ監督最新作『コズモポリス』。レオス・カラックスの13年振りとなる長編作品『ホーリー・モーターズ』。このカナダとフランスの当代きっての鬼才2人が手がけた2つの作品…

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大人の色香を漂わせるジュリエット・ビノシュ『コズモポリス』-(C) 2012-COSMOPOLIS PRODUCTIONS INC./ALFAMA FILMS PRODUCTION/FRANCE 2 CINEMA
大人の色香を漂わせるジュリエット・ビノシュ『コズモポリス』-(C) 2012-COSMOPOLIS PRODUCTIONS INC./ALFAMA FILMS PRODUCTION/FRANCE 2 CINEMA
  • 大人の色香を漂わせるジュリエット・ビノシュ『コズモポリス』-(C) 2012-COSMOPOLIS PRODUCTIONS INC./ALFAMA FILMS PRODUCTION/FRANCE 2 CINEMA
  • ロバートパティンソンと談笑するジュリエット・ビノシュ -(C) Getty Images
  • ジュリエット・ビノシュ『コズモポリス』-(C) 2012-COSMOPOLIS PRODUCTIONS INC./ALFAMA FILMS PRODUCTION/FRANCE 2 CINEMA
  • ジュリエット・ビノシュ-(C) Kazuko Wakayama
  • 『コズモポリス』キャスト&監督 in 「第65回カンヌ国際映画祭」 -(C) Getty Images
  • 『コズモポリス』キャスト&監督 in 「第65回カンヌ国際映画祭」 -(C) Getty Images
  • ロバート・パティンソン&ジュリエットビノシュ in 「第65回カンヌ国際映画祭」 -(C) Getty Images
  • ジュリエットビノシュ&デイヴィット・クローネン・バーグ監督 in 「第65回カンヌ国際映画祭」 -(C) Getty Images
ロバート・パティンソンを主演に迎えた、デイヴィッド・クローネンバーグ監督最新作『コズモポリス』。レオス・カラックスの13年振りとなる長編作品『ホーリー・モーターズ』。このカナダとフランスの当代きっての鬼才2人が手がけた2つの作品が、今春4月にいよいよ公開を迎える。奇しくも両作品共に1台の“リムジン”を舞台に繰り広げられるひとりの男の1日を描いた物語。そして大きく共通する点がもう一つ、フランスが誇る大女優ジュリエット・ビノシュの存在である。

一方は、様々な人間との出会いを通じて生と死、栄光と破滅、愛などひとりの男の人生の全てを1日に集約させたクローネンバーグ監督の『コズモポリス』、もう一方のカラックス監督の『ホーリー・モーターズ』は様々な人格を演じ、数々の人生と巡り合うことを通じて生きていくことの機微をエモーショナルに描き出している。

昨年の「第65回カンヌ国際映画祭」でコンペティション部門に正式出品されたという点でも、何か運命的なものを感じるが、そんな2つの作品の間で揺れ動いていたのが、ジュリエットなのだ。

ジュリエットはカラックス監督とは、かつては公私わたるパートナーとしても知られ、カラックス監督の映画作家として一躍世界に名を知らしめた『汚れた血』や、多くの映画ファンを虜にした『ポンヌフの恋人』でミューズ的な存在として、カラックス作品に強烈な印象を残してきた。

そんな、旧知の仲であったカラックス監督の13年ぶりの長編新作となる『ホーリー・モーターズ』を製作するにあたって、主人公・オスカー(ドニ・ラヴァン)の昔の恋人・ジーン役で当初オファーを受けていたジュリエット。しかし、彼女はその誘いを断り、短い出演時間ながら、『コズモポリス』でのクローネンバーグ監督との初仕事を選択した。主人公・パッカー(ロバート・パティンソン)の愛人・ディディ役として、パッカーがオフィス代わりにするリムジンに乗り込み、車内での濃厚なSEXシーンを披露している。ワンシーンのみの出演にも関わらず、パッカーをとりまく虚無感を象徴するキャラクターとして、強烈なインパクトを与え、現在48歳にして新境地を見せているのだ。

そんなジュリエットは『コズモポリス』の撮影後に、こんなコメントを残している。「そのシーンを読んでみて、出演するのは楽しいだろうと思ったの。たった5ページのシーンをどんな風に想像する? こんなに小さな空間で。とても挑戦だったわ! デヴィッド(・クローネンバーグ監督)は、ロバートにいつも同じ場所(=リムジン)にいて欲しかったから。“権力の場所”であるかのように、自分のリムジンの中にいつも座っている。私はあちこち飛び回るの。彼を楽しませるようにね。だから、面白かったわ!」と俳優としての挑戦を存分に楽しんだようだ。

一方の『ホーリー・モーターズ』では、ジュリエットに代わってカイリー・ミノーグがジーン役を好演している。しかし、サマテリーヌ百貨店跡地で敢行された撮影は、『ポンヌフの恋人』でのジュリエットを彷彿とさせるが、カラックス監督は何を思い、そこにカイリー(恋人・ジーン)を立たせたのか…?

日本でも、是枝裕和監督(『空気人形』)が大ファンを公言するなど、多くの男たちを魅了してやまない女優ジュリエット・ビノシュ。彼女が“佇む映画”と、影を落としながらも“いない映画”――そんなちょっと“映画通”のような視点から、鬼才監督たちの男心を通して2本を見比べてみるのも面白いかもしれない。

『ホーリー・モーターズ』は4月6日(土)よりユーロスペース、新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。

『コズモポリス』は、4月13日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。
《シネマカフェ編集部》

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