蒼井優インタビュー 『東京家族』で感じた「山田洋次が“山田洋次”である所以」

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蒼井優/『東京家族』
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山田洋次監督の81作目の作品であり、監督生活50周年を記念した『東京家族』。クランクイン直前に襲った東日本大震災に心を痛め、監督の意向で撮影が翌年に延期された本作は、震災から1年後の東京を舞台に、老夫婦と息子夫婦たちの普遍的な絆と家族愛を描いている。その物語の中で、重要な役割を担う次男坊の恋人を演じた蒼井優が作品への想いを語ってくれた。

すでに『おとうと』で山田監督作品に出演している蒼井さんは夏川結衣、妻夫木聡、中嶋朋子といった実力派の俳優が “山田組”に初参加することが、何よりも楽しみだったという。
「まず脚本を読んで泣きまして…。だから、これだけ豪華な役者が集まったら作品はどうなるんだろう? そして、“山田節”と言われる独特な台詞回しをみなさんはどうやって演じるんだろう? と、とても楽しみにしていました。私は『おとうと』に出演したときに“山田節”が喋れずに苦労したので、ほかの方々がリハーサルから本番までに色々と演技を試される姿を見て、勉強しようと思ったんです。学校に入るような気持ちでした」。

山田監督というと、厳格でありながら物静かに撮影を進める姿を想像してしまうが、蒼井さんの印象は「夢中で映画を撮る監督で、情熱はまるで学生!」とのこと。
「どうすれば一番良く撮れるのか、ベストを追求するために映画に振り回されている、まさに映画の虜です。ほかの撮影現場と比べて良い環境を生み出せるのは、監督のいままでの歩みがあったからだし、その環境の中で撮影をする監督の姿は“夢中”という言葉がぴったりです。常に映画に対する興味を持ち続けて、いまなお“映画ってなんなんだ?”って掘り下げていらっしゃるのは、山田洋次が“山田洋次”である所以だと感じました」。

山田監督の演出とは別に、妻夫木さんとは恋人役ということもあって、演技について色々と話し合ったと思うのですが――。
「役についての話しは一切なかったですよ。以前、舞台で共演したときも、4か月間で一度も演技について話しませんでした。話す内容は、あそこのお店が美味しいとか、そんなのばかり(笑)。妻夫木さんは、前準備をすごくしてくる役者さんで、『東京家族』でも、台本にぎっしりと書き込んで、役を理解するために撮影前にロケ地で撮った写真なんかも台本に貼っているんです。そんな風に完璧に準備されている方が相手なので、私はすごく楽でしたね(笑)」。

瀬戸内海の小島でのんびりした生活を送ってきた両親と、都会で生きる子どもたちの触れ合いとすれ違い。『東京家族』を観終わってから、ふと家族に電話したくなった、そんな気持ちになった人も多いはず。そのような作品に出会えて良かったと蒼井さんは語る。

「いち映画ファンとして、こんな素敵な作品に出会うことができ、ましてや自分がその作品に携われたのはとても幸せです。それに、作品を観た友達やスタッフさんから、実家に電話を掛けたとか、家族でもう一度観に行った話しなどを聞いて、映画が何かのきっかけになるのは凄く嬉しいし、映画の力を信じさせてくれる作品にまた出会えたと、改めて思いました。誰かの心に届くのは何よりも嬉しいですよね」。

『東京家族』豪華版 初回限定生産ブルーレイ&DVD
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ブルーレイ:7,035円(税込)
DVD:6,090円(税込)
発売日:7月6日(土)
※通常版ブルーレイ&DVDも同日発売
発売・販売元:松竹株式会社 映像商品部
(C) 2013『東京家族』製作委員会
《photo / text:Utamaru》

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