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宮崎監督“引退申し出”に盟友・鈴木P「ホッとする気持ちあった」

長編アニメーションの監督業からの引退を表明したスタジオジブリの宮崎駿監督が9月6日(金)、同スタジオの星野康二社長、盟友の鈴木敏夫プロデューサーと共に都内で公式会見を行なった。

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  • 『風立ちぬ』-(C)2013二馬力・GNDHDDTK
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長編アニメーションの監督業からの引退を表明したスタジオジブリの宮崎駿監督が9月6日(金)、同スタジオの星野康二社長、盟友の鈴木敏夫プロデューサーと共に都内で公式会見を行なった。

現在公開中の『風立ちぬ』がヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品されているが、現地を訪れた星野社長が1日の現地公式会見にて同作をもって宮崎監督が引退することを発表していた。

この日、集まった報道陣はTVカメラ70台、新聞、雑誌、WEBなどの記者約200名で計600名を超えた。海外の報道陣も多く訪れ、韓国、中国、台湾、香港などアジアに加え、イタリア、フランスなど計13か国におよんだ。

宮崎監督が挙げた引退の理由は「加齢による問題」。他人に任せることなく、メガネを外して机に突っ伏して絵を描き続けるのが自分のやり方であり、「ほかのやり方ができるならとっくにそうしてる」と語るが、年を重ねるごとに机に向かって集中できる時間が短くなってきたそうで、「(前作の)『崖の上のポニョ』の頃よりも机を離れるのが30分も短くなった」と明かす。

初の長編アニメーション監督作となった『ルパン三世 カリオストロの城』に関しては「4か月半で作った」と明かし、その後も2年連続で新作の製作を行なった時期もあったが、今回の『風立ちぬ』の製作には5年を費やしており、まもなく73歳を迎えるという点を鑑みて「次の作品が完成するときは80歳になってしまう」、「もう長編アニメーションは無理だと思った」と語った。

会見に際して発表した「公式会見の辞」でも「あと10年は仕事をしたい」と仕事に対する変わらぬ情熱は持っているが、それはアニメーションの制作ではないよう。今後、ジブリの新作の脚本や原案に関わるのか? という問いに「ありません」と即答し、ジブリ美術館などで上映する短編アニメーションの製作に携わる可能性についても「前からやりたいことがありますが、それはアニメーションではありません」と言下に否定した。

これまで幾度か引退を表明しその都度、前言を翻してきた宮崎監督だが、「今回は本気です」と強調。長年、宮崎監督と走り続けてきた鈴木プロデューサーによると「6月19日の初号試写の直後に宮さんから話があった」とのこと。

「これまでも『これが最後』と言うことはあったけど、今回は本気と受け止めざるを得なかった。『風の谷のナウシカ』の制作から30年目を迎えました。その間にいろいろあったけど、30年の間、持ち続けていた緊張の糸が今回、宮さんにそう言われたときに揺れた。ホッとする気持ちもどこかにありました。若いときなら留めようとしたんだろうけど、今回は『ご苦労さまでした』という気持ちが湧いた」とそのときの心境を語った。

今後のスタジオジブリの行く末に関して、宮崎監督は「やっと上(の立場の人間の)の重石がなくなるんだから『こういうのをやらせろ!』という声が鈴木さんに届くことを願います。若い人たちの意欲、希望、能力にかかっている」と若手の奮起に期待を寄せる。

鈴木プロデューサーは、宮崎監督と並ぶスタジオジブリの看板である高畑勲監督の最新作『かぐや姫の物語』の完成、公開に向けて現在も注力中であると語り、さらに「来年の夏公開に向けて引き続き、新作を制作中」と最新作の企画がすでに動き出していることを明かした。

公開中の『風立ちぬ』は9月5日現在で興行収入は92億3,000万円に到達。観客動員数は747万人を記録する今年No.1のヒット作となっている。
《シネマカフェ編集部》

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