巨匠テオ・アンゲロプロスの遺作『エレニの帰郷』…まさかの東映配給で公開

最新ニュース

『エレニの帰郷』
  • 『エレニの帰郷』
  • 『エレニの帰郷』
世界的に高い評価を得ながら、映画撮影中の交通事故により急逝したギリシャの巨匠、テオ・アンゲロプロス監督。彼の遺作『エレニの帰郷』が2014年1月、東映配給により公開されることが明らかになった。

カンヌ国際映画祭でパルム・ドールに輝いた『永遠と一日』('98)を始め、『旅芸人の記録』('75)、『シテール島への船出』('84)などを手がけてきたアンゲロプロス監督。

前回、2005年に日本で公開された『エレニの旅』は、アンゲロプロス監督が“20世紀”を主題にした3部作の1作目にあたり、『エレニの帰郷』は2作目となる。亡くなったのは、3作目の完結篇の撮影中であったため、“20世紀三部作”は未完のまま。

遺作となった本作は、ギリシャ、ドイツ、カナダ、ロシアの合作として2008年に製作。主人公となる映画監督“A”を、『スパイダーマン』シリーズの“グリーン・ゴブリン”で知られるウィレム・デフォー。母親・エレニを『ふたりのベロニカ』でカンヌ国際映画祭「女優賞」を受賞したイレーヌ・ジャコブが演じている。

そして、エレニのことを想い続けてた男・ヤコブにはブルーノ・ガンツ(『ヒトラー ~最期の12日間~』)、彼女が愛した男・スピロスにミシェル・ピッコリ(『ローマ法王の休日』)と実力派俳優たちが顔を揃える。

こうして作品の中身を見てみると、商業主義を排した映画らしい映画と言える。そんな“硬派”な作品を、今回配給するのは、なんと東映。劇場版『ONE PIECE』シリーズや『仮面ライダー』『スーパー戦隊』、さらには劇場版『相棒』シリーズなど、子ども番組から大人の娯楽作まで幅広く手がける映画配給だ。

一言でいうなれば“意外”である。しかし、そこには東映株式会社の社長・岡田裕介氏の強い想いがあったようだ。「私にとって、20世紀を代表する三大映画監督と言えば、黒澤明、デビッド・リーン、そしてテオ・アンゲロプロスです。アンゲロプロス監督の素晴らしさは、映像作家としての卓越した才能、そしてCGを一切使用しない、我々を圧倒する映像の強さに尽きます。そのテオ・アンゲロプロス監督の遺作が、未だ日本で公開されていません。一映画人として、幻の名作を何としても日本で公開すべきだという強い思いに駆られ、フランス映画社の協力のもと、東映で配給することになりました」と経緯を説明している。

本作は来年の公開に先立ち、10月に開催される第26回東京国際映画祭の「特別招待作品」として上映されることが決定している。

『エレニの帰郷』が2014年1月、全国にて公開。
《text:cinemacafe.net》

関連ニュース

今、あなたにオススメ
Recommended by

特集

page top