※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

【インタビュー】北乃きいが、シャイな竹中直人にドロップキック!?…『ケンとメリー』

中年サラリーマンが、愛娘の結婚を阻止するべくマレーシアへひとっ飛び! …と思いきや、ひょんなことから謎のデタラメ中国人ドライバーとアジアを横断するハメに。永遠のロッカー・忌野清志郎の名曲に乗せて贈る痛快ロードムービー…

最新ニュース インタビュー
注目記事
竹中直人&北乃きい/『ケンとメリー 雨あがりの夜空に』
竹中直人&北乃きい/『ケンとメリー 雨あがりの夜空に』
  • 竹中直人&北乃きい/『ケンとメリー 雨あがりの夜空に』
  • 北乃きい/『ケンとメリー 雨あがりの夜空に』
  • 竹中直人/『ケンとメリー 雨あがりの夜空に』
  • フー・ビン/『ケンとメリー 雨あがりの夜空に』 - (C) 2013『ケンとメリー 雨あがりの夜空に』製作委員会
  • 『ケンとメリー 雨あがりの夜空に』に出演するフー・ビン
中年サラリーマンが、愛娘の結婚を阻止するべくマレーシアへひとっ飛び! …と思いきや、ひょんなことから謎のデタラメ中国人ドライバーとアジアを横断するハメに。永遠のロッカー・忌野清志郎の名曲に乗せて贈る痛快ロードムービー 『ケンとメリー 雨あがりの夜空に』で、主演を務めた竹中直人と北乃きいの“ほんわか対談”が実現した!

物語は、中年サラリーマン片倉健(竹中直人)が、男手ひとつで育てた娘・緑(北乃きい)の結婚を破断させようと、彼女が教師として働くマレーシアの首都・クアラルンプールへ向かうところから始まる。

しかし、健を乗せた飛行機は嵐でマレーシア僻地に緊急着陸。なんとか空港にたどり着くが、財布をすられて一文無しに。たまたま通りがかった正体不明の中国人・メリー(フー・ビン)の怪しいオンボロトラックで、クアラルンプールを目指して珍道中を繰り広げる。

本作は2011年の夏に全編マレーシアロケを敢行。ゲラゲラと笑ってしまう爽快コメディは、さぞ撮影も楽しかったのではと想像するが、竹中さんからは「和やかではありませんでした…」、北乃さんからも「休みもなく、毎日撮影でした…」と意外な答えが返ってきた。

「撮影期間が短かったので、“撮らなきゃ!”とみんなとにかく必死でした」と竹中さん。となると、つらい思い出ばかり…? と心配になるが、もちろんそうではない。「映画を作ること自体が僕の夢なので、大変なことは当たり前だと思っています。苦労とは思いませんね。大変なこと自体も楽しいんですよ」とのこと。映画を愛するスタッフとキャストが力を合わせ、真剣にモノ作りに励んだことが伺える。

そんな“映画少年”のような竹中さん。スクリーンやテレビの中では個性的で強烈な役が多いが、実際はシャイで照れ屋だと、共演した北乃さんは明かす。「竹中さんは、スタッフさんや誰に対しても気さくに話しかける。本当にいい方」とベタ褒めだ。

北乃さんは本作で純白のウェディングドレスを着用。もちろんその美しさも目を引くのだが、さらに注目してほしいのは可憐なウェディグドレス姿で中を舞い、披露した見事なドロップキックだ。

「マレーシアのスタッフさんが3人がかりで、手動でワイヤーを操作してくれたんです。私は持ち上げてもらうだけでしたが、アナログな感じだったのでスタッフさんは大変だったと思います」と驚きの撮影秘話も飛び出した。ドロップキックを受ける竹中さん側も、同じく手動のワイヤーアクションで吹き飛ばされたとのこと。さらには「雨降らしも専用の機械ではなく、ペットボトルに穴を開けたものを使って撮影した」というインディペンデント精神にあふれたロケだったようだ。

本作では竹中さんが愛してやまないブルース・リーのモノマネも見られる。もはや特技(?)ともいえそうだが、撮影は決してラクではなかったとか。「あのシーンは夜明けまで撮影していたんですが、マレーシア人をノセるまでが大変でした。とにかく必死でしたよ(笑)」と力説しながらクスクス笑う。

謎の中国人ドライバー・メリーを演じたのは、スーパーモデル出身のフー・ビン。ルイ・ヴィトンの専属モデルも務めた超イケメンだが、本作では怪しい男に変身。竹中さんは、「初めて会ったときから、フワッとした感じでずっと一緒にいられたんです」と言うが、あまりの仲の良さに(?)一緒に風邪を引いてしまったらしい。

「冷房の効いたロケバスで寝て、2人とも38度の熱が出てしまったことがありました(笑)。フー・ビンは『ワタシ モウダメヨ』なんて言ってましたが、お互いにヘロヘロの状態でも本番はちゃんと芝居をしたので楽しかったです」と、共に危機(?)を乗り越え、さらに友情は深まったというところだろうか。

本作は伝説のロックシンガー、忌野清志郎さんの歌「雨あがりの夜空に」がサブタイトルになっている。清志郎さんの大ファンであり、友人でもあった竹中さんに、彼の思い出を聞いてみた。

「中学3年生のときにラジオから『僕の好きな先生』が流れてきたのが出会いでした。“ヘンな声の人!”というのが第一印象です(笑)。僕がライヴに行き始めた頃の『RCサクセション』は、アコースティックサウンドでした。リードギター、サイドギター、ウッドベースの3人編成です。清志郎さんがギターをかき鳴らして歌っていて、“すっげーバンドだ!”と思いました。その頃の『RC』が好きでしたね。だから正直なところ、全盛期の『RC』には少し違和感を感じていて、“僕の『RC』はこうじゃない!”と勝手なことを思っていました」と意外な胸の内を明かした。

「清志郎さんと友達になった後は、自分の映画の音楽を担当してもらったり、僕の出演するドラマや映画に出ていただいたりしました。しかし本作では、清志郎さんの曲を歌ったり、彼のことを語るシーンがあったので照れくさかったですね。これまで清志郎さんの話をすることもなかったですし、好きな人のことって、曲を聴いて“いいなあ”と心の中で思ってるだけであまり言葉にしないんです」とシャイな一面を見せる。

現在22歳の北乃さんは、奇しくも「RCサクセション」が無期限の活動休止に入った1991年生まれ。リアルタイムでは「RCサクセション」を知らない世代だが、「『雨あがりの夜空に』は聴いたことがありました」と話す。

本作ではギターを弾きながら清志郎さんの曲を歌った。「実は『スローバラード』も演奏したんですが、カットされてしまいました。監督からマネして歌ってほしいと言われたので、清志郎さんのライヴ映像を見て研究したのですが、毎回歌い方が違うので本当に難しかったです。マレーシア語やギターも学びましたが、もしかしたら歌の練習が一番難しかったかもしれません」と、映画の中での堂々とした姿からは想像できない苦労があったようだ。

しかし「曲がしっかりと頭に入ったときはとても気持ちがよかった。台詞を言っているみたいな感覚で歌うので楽しかったです」。そして撮影後は友人と行くカラオケでも清志郎さんの曲を歌うほどお気に入りだそう。

竹中さんは「きいちゃんはマレーシア語も中国語もしっかりと覚えていたし、ギター演奏も完璧にしてきた。ソロの演奏シーンがカットされて残念だけど、“すげーなー!”って思ってましたよ」と絶賛。

一方の北乃さんも「竹中さん主演だから面白い映画になったと思います。竹中さんとフー・ビンさんのコンビは最高だし、邦画だけどヨーロッパ映画みたいだなと思います」と話し、映画の中と同様の親子さながらの仲の良さを垣間見せていた。

『ケンとメリー 雨あがりの夜空に』は11月9日(土)より全国の109シネマズ、新宿ミラノほかで公開。11月6日(水)より「iTunes」「J:COMオンデマンド」などにてネット配信中。
《text:cinemacafe.net》

関連記事

特集

【注目の記事】[PR]

特集

page top