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「家政婦のミタ」脚本家・遊川和彦がドラマ初演出!主演は小池栄子に決定

『家政婦のミタ』脚本家・遊川和彦がドラマ初演出!小池栄子主演、ダーツで設定を決めた企画に挑戦

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 2014年1月2日(木)深夜に、読売テレビ開局55年記念番組『遊川和彦への挑戦状』が日本テレビ系全国ネットで放送される。小説や漫画を原作にしたドラマがテレビ、映画界を席巻している中、その風潮に反旗を翻している脚本家・遊川和彦。大ヒットドラマ『家政婦のミタ』やNHK連続テレビ小説『純と愛』などで知られる遊川は、オリジナルストーリーの脚本執筆しか行なわない。この番組では、そんな遊川が、ダーツの矢を投げて偶然刺さったところに書かれた「主人公の職業」「ドラマのカテゴリー」「テーマ」という3つの設定を織り込みながらドラマを制作していくという無理難題に挑む。

 遊川は「無理難題からストーリーを作る。それこそ脚本家がやらないといけないことだ。絶対に面白いものを作ってやる。でも、今のテレビ局にこの企画に乗る勇気はあるのか」と語っていた。読売テレビ側が、番組制作者としてその志の高さに応える形で今回の番組が実現。遊川とプロデューサーに出された条件は、ダーツの矢による3つの設定のほか、完成までの期間は6ヶ月、放送枠は2時間、キャスティングは未定、演出は遊川和彦が担当するということ。遊川が演出を担当するのは初となる。

 ダーツの矢で選ばれた主人公の職業は「マッサージ師」、カテゴリーは「ラブストーリー」、テーマは「泥沼に咲く花」。その後、執筆・打ち合わせ・キャスティング・撮影作業を経て完成したドラマのタイトルは「30分だけの恋」。遊川は「この企画をやると決まった時“無謀だ”と思い、ダーツを投げて題材が決まった時“無理だ”と内心ビビリましたが、今は、素晴しいキャストとスタッフが魂を込めた作品が出来上がったと自負しています。日頃、他人の演出に口を出している偉そうな脚本家がどんなものを作ったか、一人でも多くの方に確かめてもらいたいと思います」と手応えを口にした。

 「30分だけの恋」は、重篤な病気で歩行困難や寝たきりになった人たちに訪問リハビリを行う指圧マッサージ師、主人公の亀山愛(小池栄子)と、脳梗塞で突然倒れ半身麻痺になったエリート証券マン・稲葉満(小澤征悦)との不器用でぎこちないラブストーリー。誰にも対しても明るく接し、何を言われてもニコニコ微笑む愛と、自分の運命を呪い、毒づくことしか出来ないプライドの固まりのような中年男・満。互いを傷つけ遠ざけ、心がすれ違うだけのむなしい時間を過ごすが、いつしか彼女が訪れる30分間がふたりにとってかけがえのないものになっていく。しかしそんな時、満のある行動が原因で、ふたりの関係に危機が訪れる……。

 また今回は、ドラマ本編だけではなく、ドラマ制作過程の遊川の姿にも密着。その人間像や、遊川がいかにしてこの制作困難なドラマを作り上げるのかを解明するドキュメンタリーも制作される。

<小池栄子コメント>
「すごく信頼している大先輩の天海祐希さんも、遊川さんとご一緒すると伝えたら、すごく楽しみにして下さって“頑張れ~”という心強いお言葉を頂きました。念願と言いますか、なかなか人間の良い所だけじゃなく、欲深い所やちょっと汚い所、人に見せたくない所をかなりえぐって描く方なので、やりがいがあるなと思いました。撮影現場は本当に楽しかったですね。やっぱり遊川さん、優しいです。きちんと役者の考えていること、悩んでることを瞬時に受け止める力の強い方なので、そこは手を離さずに一緒に歩んでいけたという感じがします。とても繊細な方だなと思いました。発言1つ1つが優しく感じられた現場でした。多分、お互いに照れ屋同士なんだと思います。それって何となく匂いで、これ以上近づかないみたいなことはあったかなぁ。お芝居の話はそういうことはないですけど、それ以外のお話としては、ある一定の距離を保ったことによって、良い緊張感があって良かったかなと思います。やっぱり私が演じた亀山愛が“すごくチャーミングだ”とか、“愛ちゃん良いね”っていう風に役のことを遊川さんに褒められるのが素直に嬉しいです。それはもう自分を離れて亀山愛という人物がカメラの前に存在していて、やっぱり監督の思いとしては、愛に飢えている女性なので、亀山愛が世の中の人に愛されて欲しいなって気持ちは演じていてすごくあったと思います。だから監督がそういった言葉を投げかけてくれたのはすごく自信になりました。遊川監督は、とっても役者を愛していて、一緒に戦ってくれる人です。それと今回は本当に小澤征悦さんに助けられました。気心知れた仲間なので、そういった先輩が相手役で良かったなとつくづく思います。亀山愛を掴むまでは小澤さんの力が相当大きいです。いろいろとアドバイスも下さるので良き兄貴でございます。小澤さんも遊川さんもちょっと似たタイプ。お2人ともちょっと恥ずかしいとよく喋るみたいな。良いですよね、信頼できる人です。良い出会いがありました、ありがとうございます」

<小澤征悦コメント>
「今回の作品は本当に自分にとっても挑戦をしなければいけない役。撮影期間が3週間なのでバタバタではあったんですけど、それ以上に構築していく作業が結構大変でした。そういう意味で、自分のやる芝居の度合ですよね。果たしてそれが正しい線だったのかっていうのは常に自問自答し、監督や介護マッサージの先生とも話し合ってやってきました。監督と会う前に“遊川さんはちょっと変わっているよ”“遊川さんは変わっているから会ってみて。面白いから”って周りに言われていました。実際にお会いして、話してみて、うん、確かに変わっているなと思いましたね(笑)。最初の1、2日目は、どう捉えていいのかわからなかったんですけど、やっていくうちに遊川さんの持っている言語と自分の持っている言語、もしくは感じ方というのがとても似ているなと気付きまして……。監督も同じように感じていたみたいでしたし、芝居を構築していく上でも、根底の部分で繋がれたので、言葉が少なくても、あまり説明しなくても良かったですね。最初はお互いにどういう風に伝え合おうっていうのがあったんですけど、そうなってからはスムーズにいきましたし、監督はとても的確な言葉を下さるので、迷いなく色々な方向に持っていけたので、それはすごく嬉しかったですね。今回、ドラマにしては珍しく稽古の日がありまして、この作品の主要なシーン、大事なシーンの稽古をさせてもらったんですけど、それをやっていく内に、遊川監督の世の中に対する苛立ちであったり、怒りであったり。“俺はこんなことをやっているのに何でわかってくれないんだよ、わかってほしい”って、そういうところからきていると僕は思っていて、しかも正しいことをやっていると思うんですよ。“自分は異端児だ”“戦う脚本家だ”って言っていますけど、それは好きですね。問題提起していくという、とても大変な部分を背負ってやられているので、勇気があるなぁと。自分の気持ちに対してすごく素直なんですよ。だからそこはすごく信用できる。だから監督の言葉で何か気付いたわけじゃなくて、“この人は信用できるな”って稽古中に感じましたね。ある1つのゴールに向かって物事を進めていく時に誤魔化さないから、真摯に作品に対して打ち込もうとしている姿勢そのものが信じられると思ったので……。遊川さんの書かれる本は、本当に人間の一番根底の部分を掴んでいると思うし、描いていると思うし、人間って滑稽だよねとか、皆やさしさが欲しいんだよねとか、寂しいんだよねとか、そういうのが言葉の端々から伝わってくるので素晴らしいと思います。“セクシーだね(笑)”って監督がよく言ってくれました。監督の言うセクシーというのは、孤独な男が見せる痛みの様なもの。その痛みとか寂しさとか、憤りを抱えた男の横顔とか、そういうものを求められた役柄だったし、よく髪の毛をメイクさんに乱してもらうと、監督が“セクシーだね”って一言だけ言って帰っていくんですよ(笑)。それが嬉しかったというか、逆に言っている監督がセクシーでした(笑)。もちろん小池栄子さんとは以前から共演させてもらっていて、今回の作品は、俺が静だったら、向こうは動の芝居ですから、その良いバランスみたいなものが出せたんじゃないかなと思って、感謝しています」

■読売テレビ開局55年記念番組『遊川和彦への挑戦状』
ドラマタイトル「30分だけの愛」
2014年1月2日(木)深夜放送(読売テレビ・日本テレビ系)
【出演】小池栄子、小澤征悦、浦上晟周 ほか
【脚本・演出】遊川和彦
【チーフプロデューサー】堀口良則
【プロデューサー】大森美孝(AXON)


『家政婦のミタ』脚本家・遊川和彦がドラマ初演出!小池栄子主演、ダーツで設定を決めた企画に挑戦

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