宮崎駿、高畑監督『かぐや姫』に刺激? 「チャンバラ漫画を描いてる」と鈴木P明かす

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宮崎駿・監督作『もののけ姫』のブルーレイ発売を記念して12月2日(月)、スタジオジブリの鈴木敏夫と西村義明という2人のプロディーサーによるトークイベントが開催された。ゲストには、サプライズで「SKE48」の松井珠理奈と松井玲奈が来場した。

『もののけ姫』は1997年に公開され193億円の興行収入を記録。ブルーレイとして発売されることで公開当時のフィルムのクオリティの色彩が再現されていると注目を集めている。

鈴木プロデューサーは当時の製作秘話として、クライマックス近くにある、タタラ場を率いるエボシ御前の腕が切り落とされるシーンとタタラ場が炎に包まれる描写に言及。当初の絵コンテではこれらのシーンはなかったが、鈴木さんは「この2つの描写がなければあっさりと終わってしまう」と宮崎監督に挿入を提言したという。

鈴木さんは、そのせいで映画が長くなり、公開日までに完成が間に合わなくなることも懸念しつつも、電車に乗っている最中に「宮さんに、『エボシ御前は殺すべきではないか?』と言いました」と告白。「すると宮さんは、電車に乗っていることも忘れて大声で『そう思ってたんだ!』と言いました」と述懐する。

さらに、これまでに宮崎作品では主たる舞台の多くが炎上したり崩壊することから「それをやると、(観客が)映画を観た気になる」と進言し、そのシーンを取り入れることになったとふり返った。

また、現在も公開中の宮崎監督の引退作品となった『風立ちぬ』に関して「宮さんは“黒川(主人公・二郎の上司/西村雅彦が声を担当)”に一番愛情を込めて描いている」と指摘。

「実は、あの黒川は宮さんの自画像だし、しゃべるスピードも自分と同じ。本当は(声も)自分でやりたがっていた。それを僕は知っていたけど、ヘタだから止めさせた方がいいと聞こえないふりしてました。やってたら作品を壊してたと思う(笑)」と宮崎監督の意外な自己投影キャラを明かした。

また、引退表明後の宮崎監督については、高畑勲・監督作で現在公開中の『かぐや姫の物語』を鑑賞したことを明かした。わざわざ初号試写を鑑賞しに行ったそうだが、「あの作品は過去のジブリ作品と比べても群を抜いて感動度が高い。スタッフなのに泣いているものもいたんですが、宮さんは難しい顔して出てきて、日本テレビの奥田(誠治)さんに『なんだよ奥田さん、目真っ赤にして。この映画で泣くのは素人だよ』と言ってました。僕は宮さんと長い付き合いだけど、この発言は意味が分からない(苦笑)。その後、一度もこの作品については述べません」と宮崎監督の意外な反応について語った。

その後、宮崎監督は「模型雑誌のためにせっせと漫画原稿を描いてる」とのこと。「緻密なチャンバラみたいです」(鈴木さん)と高畑作品から刺激を受けてなのか? 漫画執筆に精力を注いでいるという。

『もののけ姫』ブルーレイは12月4日(水)より発売。
《text:cinemacafe.net》

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