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【インタビュー】TAO 世界で戦うトップモデルが祖国・日本で女優の道を選んだ理由

「TAO…WHO?」

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TAO/WOWOW・ドラマW「血の轍」(1月19日スタート)/PHOTO:Naoki Kurozu
TAO/WOWOW・ドラマW「血の轍」(1月19日スタート)/PHOTO:Naoki Kurozu
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  • 谷原章介/ドラマW「血の轍」
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「TAO…WHO?」

あのヒュー・ジャックマンの相手役として『ウルヴァリン:SAMURAI』でTAO(タオ)の名前が発表されたときの、ファッション業界に明るくない映画関係者や映画ファンの偽らざる反応である。アルファベット表記の名前と日本人離れした顔立ちのせいもあって「日本人なの?」「日本語は話せるの?」という疑問と共に彼女に視線が注がれた。

断っておくが彼女は日本生まれ、日本育ちのバリバリの日本人である。モデルとして20代前半からパリ、そしてニューヨークを拠点に活動し、ファッションの世界では知らぬ者のいないトップモデルとして華々しい成功を手にしてきた。

そんな彼女が「ヒュー・ジャックマンに会いたいという不純な動機(笑)」(本人談)で『ウルヴァリン』のオーディションを受け、見事にヒロイン役を手に入れ、そして女優という仕事の楽しさに覚醒した。年明けよりWOWOWにて放送が開始される連続ドラマW「血の轍」(1月19日スタート)は彼女にとっては初の国内作品への出演となる。「生まれた国の人々に自分を見てもらいたい」――。そこには彼女を支えるアイデンティティとも言える強い思いがあった。

昨年、同じくWOWOWにてドラマ化され話題を呼んだ「震える牛」と同じ相場英雄による警察小説を原作とした本作。ひとりの元警視庁の刑事の死をきっかけに、刑事部と公安部という同じ警視庁内にありながらも激しく対立する2つの部署の覇権争い、そこから浮かび上がってくる巨悪の事件の真相を描く。

TAOは、主人公の捜査一課の兎沢(谷原章介)をサポートする特殊捜査班所属でハッキングなどの技術に精通したクールな女刑事・坂上を演じている。

もう一度繰り返すが、モデルとして海外在住経験は長いものの、彼女が生まれ育ったのは日本。「踊る大捜査線」に「ケイゾク」、「ストロベリーナイト」など、これまでにハマったという刑事ドラマを列挙し「自分が刑事ドラマに出るというのがいまだに不思議な気持ちです」と笑顔を見せる。

物語についても「刑事部と公安でそれぞれから見た正義というものがあり、元刑事の死から『こんなところまで!』という深い部分が描かれている」と自らも読みながらのめり込んだという。

モデルの時代から「自分じゃない誰かに変身するのが楽しかった」と言うだけあって、「警察手帳の写真の撮影のために制服を着たときは心が躍りましたね(笑)。一度、(手帳を)誰かに出してみたい!」とケラケラと楽しそうに笑う。

元々、10代でモデルの世界に飛び込んだのは「高い身長がコンプレックスでしたが、その人と違う部分と向き合おうとした」から。無責任な傍から見れば羨ましく思えるが、それから歩んできた道のりも含め「基本、ネガティブなところから始まっているところが多いんです」と苦笑する。パリやニューヨークを拠点に、というのも一見、華やかだが当人にしてみれば全く違うらしい。

「日本でモデルとして芽が出なかったのが悔しくて、自分が求められそうな場所は海外しかないのかな? という感じだったので、パリやニューヨークに行くのも私にとっては正直、つらい選択だったんです。なので、いつか日本の人たちに認められたいという思いはいまでも強く持っています」。

だからこそ、今回「日本のドラマ初出演」ということに対し、並々ならぬ闘志を燃やしている。

「『ウルヴァリン』が終わって、まず思ったのは母国語でもっともっとお芝居したいということ。たまたま、最初がハリウッド作品だったから、私が日本には興味がないと思っている方もいるかもしれませんが、そんなことは全くなく、むしろ自分が生まれた国のみなさんに認めていただきたいという気持ちがすごく強い。日本の観客、視聴者の方に見ていただくというのは私の中ですごく大事なことなんです」。

自らを「野心が強いタイプ」と語る。先述の通りヒュー・ジャックマンに会ってみたいがために参加したオーディションだったが、「進んでいくうちに『この役をほかの人には渡したくない』とのめり込んでいった」という。

「日本人にしてはギラギラしたものを持っている方だと思います。メチャクチャ勝ち気で『少しは男の人を立てるってことを覚えた方がいいよ』と周りからは言われるくらい(笑)。モデルとして海外でやっていけたのも、何よりそこに尽きると思ってます」。

「自分の中にいろんな顔があって、どれが本当なのか? 自分でも分かっていない。それをお芝居に投影していけたらと思います。いまでも“TAO”と聞いてどこの国の人かも分からないというのも、私自身は決してマイナスとして捉えてないです。素性の分からないミステリアスな感じで(笑)。これから毎回、作品ごとに全く違う印象を与えていけたらと思います」。

連続ドラマW「血の轍」は1月19日(日)より放送開始(全4話/第1話無料放送)。


■HairMake
Emi OHARA for VAN COUNCIL (DONNA)

■Stylist
Tsuyoshi Kurata(AVGVST)

■Costume
ドレス:¥57,750/rag & bone(Pred PR)
リング:¥67,200 /HOORSENBUHS(HOORSENBUHS.COM)
バングル:¥1,470,000/CORE JEWELS(CORE JEWELS)
シューズ/スタイリスト私物
《photo / text:Naoki Kurozu》

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