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【インタビュー】ジョセフ・ゴードン=レヴィットが描く“愛のカタチ”とは…映画『ドン・ジョン』

6歳でキャリアをスタートさせたジョセフ・ゴードン=レヴィット。1992年『リバー・ランズ・スルー・イット』でメジャー映画デビューし、2009年『(500)日のサマー』で“草食男子”を好演して大ブレイクを果たした…

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『ドン・ジョン』ジョセフ・ゴードン=レヴィット
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  • 『ドン・ジョン』ジョセフ・ゴードン=レヴィット-(C) 2013 Don Jon Nevada, LLC. All Rights Reserved.
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  • ジョセフ・ゴードン=レヴィット&スカーレット・ヨハンソン/『ドン・ジョン』-(C) 2013 Don Jon Nevada, LLC. All Rights Reserved.
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6歳でキャリアをスタートさせたジョセフ・ゴードン=レヴィット。1992年『リバー・ランズ・スルー・イット』でメジャー映画デビューし、2009年『(500)日のサマー』で“草食男子”を好演して大ブレイクを果たした。

その後は、クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』『ダークナイト ライジング』、スティーヴン・スピルバーグ監督の『リンカーン』など、名立たる監督の話題作に立て続けに出演。人気と実力ともにいま最もアツい俳優・ジョセフが、自らメガホンを握り、主演まで務めた長編映画『ドン・ジョン』がまもなく公開される。

本作の主人公は、表向きはマッチョでモテモテのプレイボーイだが、実はポルノ大好きの妄想男・ジョン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)。ポルノの世界を現実でも期待する彼は、毎晩違う女性を“お持ち帰り”するが、なかなか理想の女性に出会えない。

そこで現れたのが、極上の美女・バーバラ(スカーレット・ヨハンソン)。やっと夢の毎日が送れると喜んだのも束の間、やはり理想と現実のギャップは広がるばかり…。そんなときに年上女性のエスター(ジュリアン・ムーア)との出会いが、男としての成長を導いていくという一風変わったラブ・コメディだ。

ジョセフが初監督作品のテーマに選んだのは“愛”。俳優として着実にキャリアを重ねる一方で、「映画を撮りたい」という夢も抱いていたと話す。

「僕はメディアの中で育ったから、メディアが人々に与える印象についてずっと考えていた。時として俳優は、まるで店の棚に並ぶ“モノ”のように扱われると感じていたんだ。だからこの映画のストーリーは、僕の頭の中で何年も思い描いていたことで、とてもパーソナルなものだよ。僕は演じることも大好きだけど、自分の中で温めてきたこの物語は、自分で脚本を書いて、自分で監督したかったんだ」。

2012年のライアン・ジョンソン監督の『LOOPER/ルーパー』では、プロデューサー業に挑戦。しかし監督業は今回が初めてということで、ジョンソン監督やノーラン監督に相談したのだとか。

しかし、実はジョゼフは監督業をする準備を着々と整えていたのだ。
「この10年でたくさんの短編や映像を撮っていたんだ。撮影をして、パソコンで編集し、音楽をのせて、作品を作っていた。本作を監督するために、腕を磨いていたのかもしれないね」と、巨匠たちの仕事を間近で見てきたからなのか、用意周到で監督業に進出したことがよく分かる。

俳優だけでなく、男女の関係もお互いを性的な“モノ”と見ているということに気づいたというジョセフは、“ポルノにハマる男”と“ハリウッド恋愛映画にハマる女”という正反対の世界を夢見る2人を描き、現代の愛とメディアをコミカルに映し出した。

「この映画は、誰かと誠実な“繋がり”を持つことを描いているんだ。僕らは、恋人や結婚相手に自分の理想を投影する傾向があるよね。本作でいえば、ジョンはポルノ映画のような夜の生活を期待しているし、バーバラは映画のような王子様を待ってる。相手を自分の理想に当てはめようとしているときは、実は心は繋がってないんだ。だからジョンとバーバラの関係もうまくいかない。その一方で、ジョンとエスターは、結婚して永遠に一緒にいるような関係ではないけど、誠実に繋がっている。お互いに何も期待してないし、理想の異性でもない。でも惹かれ合うんだ。2人は繋がっているからね。だから、素晴らしい関係を築けるんだ」。

『(500)日のサマー』のイメージなのか、線が細く痩せ型な印象が強いジョゼフ。しかし本作ではムキムキのプレイボーイを演じるために、見事に肉体を改造。驚きのマッチョ姿を披露している。

「僕はカメレオンのような役者でいたいんだ。映画でも僕自身ではなく、僕が演じるキャラクターとストーリーを見せたい。だから今回はジムに通って体を鍛えたよ。テカテカの髪でマッチョな“ドンファン”キャラを僕が演じるなんて笑えるし、とても興味があった。僕自身とはまったく違うからね(笑)」とシテヤッタリの顔ではにかむ。

しかしここまでの筋肉を作るのは、さぞかし大変だったのでは? と想像するが…。

「ジムに通い続けないといけないから、間違いなく大変だったよ。でも俳優として映画に参加するときは、準備期間に数か月しかないけど、今回は自分で脚本を書いていたから、ある意味、数年間は準備する時間があった。だから撮影に入るときには完璧な状態だった。キャラクターに気持ちを切り替えるのもとても簡単だったよ」。

本作ではスカーレット・ヨハンソンやジュリアン・ムーアなど、有名女優が顔を揃えた。となれば、次回の監督作にはどんな女優たちにオファーを出すのか気になるところだ。

「それはストーリーによるよ。世界には素晴らしい俳優がたくさんいて、有名な人だけでなく無名だけど才能のある俳優もいるんだ。『ドン・ジョン』のおかげで、僕の映画に出演したいと言ってくれる人もいるんだ。ハッピーだよ。また新しい映画を監督できるということが、この映画の最大の成功の1つだね。楽しみだよ」と新人監督ジョゼフは、すでに新作の構想が出来ている様子。

また、ジョセフは日本を「映画愛の強い国」と話す。「日本にはジャンルを問わず、映画を愛する土壌がしっかりとある。ハリウッド映画や日本映画はもちろん、宮崎駿監督を始めとする個性的な映画も人気だしね」。

実はジョセフは、宮崎駿監督の『風立ちぬ』で、主人公・堀越二郎役の英語版吹き替えを担当している。

「オファーをもらったときは、とても光栄に思ったよ。『もののけ姫』を観て以来、宮崎監督の大ファンだし、『千と千尋の神隠し』もお気に入りの作品なんだ。『風立ちぬ』は、僕がいままでに観た映画の中で最も美しい作品の1つで、宮崎監督のキャリアにおいても特別な意味を持つ作品だと感じた。戦時中の日本が舞台だし、現代を生きる僕にとって魅力的な部分がたくさんあったよ。繊細かつ大胆に、誰も挑んだことがない領域を目指した作品だよね。参加できて、本当に光栄だったと思う」。

最後に、日本のファンに向けて「面白くて、ちょっぴりセクシーな映画『ドン・ジョン』が公開されるから、ぜひ劇場に足を運んでほしいね」と笑顔でメッセージをくれた。

『ドン・ジョン』は3月15日(土)より角川シネマ有楽町、シネマライズほか全国にて公開。
《text:cinemacafe.net》

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