【特集:アナと雪の女王】日本人クリエイターが語る、「ディズニー」というスタジオ

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米ディズニーで活躍する日本人クリエーター・土井香織/『アナと雪の女王』-(c) 2013 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
  • 米ディズニーで活躍する日本人クリエーター・土井香織/『アナと雪の女王』-(c) 2013 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
  • 『アナと雪の女王』-(c) 2013 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
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  • 『アナと雪の女王』-(C) 2014 Disney. All Rights Reserved.
  • 『アナと雪の女王』-(C) 2014 Disney. All Rights Reserved.
  • 米ディズニーで活躍する日本人クリエーター・土井香織/『アナと雪の女王』-(c) 2013 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
  • 左から、アナ&オラフ&クリストフ&スヴェン/『アナと雪の女王』-(C) 2014 Disney. All Rights Reserved.
  • 『アナと雪の女王』オラフ-(C)
『白雪姫』に始まり、『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『塔の上のラプンツェル』と上質なミュージカル仕立てのアニメーション映画を世に贈り出し続けているディズニーの、新たなる“金字塔”として注目を集める『アナと雪の女王』(公開中)。

アカデミー賞にて「長編アニメーション賞」「主題歌賞」を受賞し、世界的な大ヒット、さらに日本でもすでに興行収入40億円を突破と一大ブームを巻き起こしている本作。シネマカフェはその制作スタジオであり、ディズニーの総本山であるロサンゼルスの「ディズニー・アニメーション・スタジオ」に潜入! 監督やアニメーターを始めとする制作スタッフに特別取材を敢行。連載インタビューとして、『アナと雪の女王』の魅力をたっぷりとご紹介!

第4弾は――本場アメリカのディズニーで活躍する日本人クリエイター・土井香織(ライティング担当)をご紹介。日本の企業との違い、さらに誰もが憧れながらも意外と知らないディズニーというスタジオについてたっぷりと語ってもらった。

土井さんは、およそ4年前に日本を出たそう。日本で働いていた頃はスクウェア・エニックスで「ファイナル・ファンタジー」シリーズのムービーシーンを担当、その後はロンドンで大ヒット映画『ハリー・ポッター』シリーズに参加するなど世界的なビッグタイトルを手がけてきた。ディズニーに入社したのは2012年で、本作の前には『シュガーラッシュ』に参加していたそうだ。

どんな業界でもクリエティブに携わるスタッフは「忙しい…」と言いながら徹夜作業はあたり前というのが暗黙のルールとなっているが、「ディズニーは根本的に考え方が違う」と語る。「家族のための映画を作る私たちが、家族と過ごさずに仕事ばかりしていてはいけない」とはピクサー代表のジョン・ラセター監督の言葉だが、土井さんも「どんなに忙しくても、ちゃんと毎日お家に帰れます(笑)」とのこと。

特に出産や育児などの女性スタッフへの配慮が違うポイントのようで、「お子さんがいても働きやすいと思います。結構みんな(子どもの)お迎えに行ったりとか、子どもの時間に合せて働けるスタジオです。珍しいですね」と明かす。

日本の制作現場の人々が聞けば「羨ましい!」と叫び出しそうだが、一方で仕事に関しては一切の甘えは許されないとも。『アナと雪の女王』では、オープニングのタイトルロゴのシーンなどを担当したが、その苦労を聞いてみると「水や氷ですね」と即答。透明なものほどライティング作業は難しいようで、「ライティング担当は3人いるんですが、3人が全く同じライティングをしないといけない。(監督に)1コマ1コマずつチェックされて、またやり直してといった具合でした。我慢、我慢、我慢でしたね(笑)」と明かしてくれた。

さらにこのタイトルロゴだが、日本語版では『アナと雪の女王』、本国の英語版では『FROZEN』、とお国が違えばもちろん言葉も違う。公開国が増えるたびに、新たな作業がやってくるのだ。「全部で10か国以上、もうひとりの担当者と2人でせっせと作りました」。さらにさらに、劇場公開用とは別に飛行機の中での視聴用として提供する機内版の制作も…「もうネズミ算的に増えていきましたね(笑)」と当時をふり返る。

ただ、それでも「最初から最後まで自分で責任をもって仕事ができるのは嬉しい」と笑顔を見せる土井さん。「ディズニーは外注の会社に制作を依頼することはまずないので、全部自分たちでやってるんですね。実写(『ハリー・ポッター』)のときは“素材”をひたすら作って、それを別の担当者に渡していくという流れだったんですが、元々ゲームの映像を作っていたこともあって、イチから何かを作っていく方がやっぱり楽しいです」。

最後に、海外でバリバリ働きたい女性は日本に大勢いるが、そんな人たちに向けて“先輩”の経験談を語ってもらった。

「4年前に日本を出たんですけど、それまでは英語も話せないし、全く海外で働くことに興味がなかったんです。でも日本でやりたいことがなくなってしまって、外に目を向けてみたら面白そうなことがいっぱいあって。決心してからは、1年くらいかけて英語を勉強しました。わらしべ長者じゃないですが、少しづつ積み上げていくことなんだと思います。私の場合は、自分のやりたいと思えることが少しづつ変わっていって、色んなことを経験させてもらえたのが大きいと思います。雪だるま式に自分に色んなものをくっ付けていくイメージです。でもまぁ、行き当たりばったりな感じです(笑)」。

「30を超えて勉強すると、なかなか頭が追い付かないですね」と言いながら、あっけらかんと色んな話を聞かせてくれた土井さん。自らのやりたいことに臆することなく挑んでいくその姿は、ただただカッコよかった。
《text:cinemacafe.net》

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