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Cannes2014
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GWもあっという間に終わり(イメージ・フォーラム・フェスティバルの『神様はつらい』が凄まじかった…)、いよいよカンヌモードに突入です。公式上映スケジュールが8日にようやく発表になったので、鑑賞とミーティングのスケジュールを必死に調整中。

さて、5月14日(水)から始まるカンヌ映画祭、今年も見るのが楽しみな作品はたくさんあるのだけど、とても気になるのを挙げてみると…。

コンペティションだと、まずはトルコの鬼才ヌリ・ビルゲ・ジェイランの『Winter Sleep』。3時間15分という上映時間にはビビるけれど、日本での劇場公開が実現しにくい超ヘビー級のアート系監督でもあるという意味でも、絶対に見逃すわけにいかない。あとはこちらの体調次第。心身ともに準備して臨みたい。

『Saint Laurent』はイヴ・サン・ローランを題材にした劇映画で(現在日本で公開中のドキュメンタリーとは別のものなので注意)、監督は『ある娼館の記憶』(2011年の東京国際映画祭で上映)のベルトラン・ボネロなので、これは当然マスト。

第2の黄金期を迎えている(と僕が勝手に思っている)オリヴィエ・アサイアス監督の『Clouds of Sils Maria』や、ついにコンペ入りした若き天才グザヴィエ・ドランの『Mommy』、そして、ちょっと久しぶりの感がするアトム・エゴヤンの『Captives』なども絶対に逃したくない…。ああ、そして敬愛するマイク・リーの新作『Mr. Turner』も心の底から楽しみ。

コンペの作品はかなりの本数が既に日本公開が決まっているという噂があって、ジェイランは難しいだろうけれど(失礼、決めつけてはいけないですね)、今年も日本の配給各社は活発な様子。『アーティスト』のミシェル・アザハヴィシウス監督の新作『The Search』(下馬評高い!)はGAGA社のラインアップに載っているし、ダルデンヌ兄弟やケン・ローチ、そしてクロネンバーグも間違いないだろうけれど、マイク・リーあたりはどうなのだろう…。それはそれとして、コンペは現地で全部見ておきたいところ。

あと、『The Wonders』というイタリア作品を撮ったアリーチェ・ロルヴァケル監督は、イタリア若手No.1実力派女優として引っ張りダコのアルバ・ロルヴァケル(『素数たちの孤独』で2010年の東京国際映画祭にも来日)の妹さん。主演がモニカ・ベルッチで、姉のアルバも出演しており、なかなか若手監督が入ることが少ないコンペの中でグザヴィエ・ドランとともに大注目の存在でしょう。これは必見。

あ、ゴダールね。そうね。もちろん。

「ある視点」部門だと、何と言ってもまずはマチュー・アマルリックの監督作品『The Blue Room』!昨年の来日時に「俳優業は付き合いでやっているのであって、とにかく自分がやりたいのは監督なのだ!」と何度も力説していたのが印象的で、その時に仕上げをしていると語っていたのがこの作品。ジョルジュ・シムノン原作の事件もので、予告を見る限りでは前作の『さすらいの女神たち』(2010年のカンヌで監督賞受賞)とはかなり違うタッチ。何を差し置いても見たいけど、上映は大混雑だろうなあ。果たして入場できるかどうか…。

そして、もう1本の大注目作は、2011年のトーキョー・コンペの『プレイ』で監督賞を受賞したルーベン・オストルンド監督の新作『Turist』。僕は2月の出張時に数分のフッテージ映像を見ているのだけれど、いやあこれがまた相当にキレがよさそうな出来なのだ。日常の中の心理的極限状態を巧みに恐ろしく描くルーベンのスタイルが、スケールアップしている(ように見える)。もう、これは必見。

さらに、アルゼンチンの異才、イサンドロ・アロンゾ監督の『Jauja』も猛烈に楽しみ。彼は作品毎にいささか波があるのだけど、今作はどうだろう。とにかく、2004年の『Los Muertos』に衝撃を受けて以来、どんなに迷走しようが追いかけることを誓った身としては、今回はどんなスタイルで来るのかを想像するだけで動悸がするくらい興奮してしまうのだ!

あとは、アーシャ・アルジェントの監督作品もあれば、ライアン・ゴスリングの監督デビュー作もある。「ある視点」部門も大変だ。

「監督週間」には、ディエゴ・レルマン監督(『隠れた瞳』で10年のトーキョー・コンペに参加)新作があるし、ブリューノ・デュモン監督があって、ワイズマン新作もある。「批評家週間」には、女優のメラニー・ロランの監督作品があるのも楽しみ。

とまあ、キリがない…。上映鑑賞と各社とのミーティングと夜のパーティーでの社交など、カンヌでの効率的なスケジュールの組み方は猛烈に難しい。とは言っても僕が苦労しているわけではなく、同僚が血眼になってアレンジをしてくれているので、心の中でスマンと手を合わせつつ(いや、ちゃんと言葉に出して感謝もしています)、その努力に見合う成果を挙げなければと、気持ちは焦るばかり。

今年は、欧州議会選挙がある関係で授賞式が例年より1日早く行われることになっていて(つまり映画祭最終日の25日の前日の24日)、その影響があるのかどうか、上映スケジュール組みが遅れてしまっているようで、なんだか混乱しているみたい。公式上映もこれから追加があるかも?まあ、サプライズ歓迎!という姿勢で臨みたいですな。

ともかく、今年も体調を崩さず、2週間を乗り切れますように。良き作品や人との出会いがありますように。ブログをきちんと更新できますように。ということで、明日の13日の早朝フライトに乗ります。行ってきます!
《矢田部吉彦》

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