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オバマ大統領も魅了! マンデラになりきるカリスマの男イドリス・エルバに注目

南アフリカ共和国第8代大統領の故ネルソン・マンデラの自伝を元に、彼の幼少期から大統領就任まで激動の半生を映画化した『マンデラ 自由への長い道』…

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イドリス・エルバ/『マンデラ 自由への道』(c) 2014 Long Walk To Freedom(Pry)Ltd.
イドリス・エルバ/『マンデラ 自由への道』(c) 2014 Long Walk To Freedom(Pry)Ltd.
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南アフリカ共和国第8代大統領の故ネルソン・マンデラの自伝を元に、彼の幼少期から大統領就任まで激動の半生を映画化した『マンデラ 自由への長い道』

本作で渾身の演技を見せ、ネルソン・マンデラになりきったのが、英国出身の俳優イドリス・エルバだ。海外ドラマファンには『刑事ジョン・ルーサー』として、映画ファンには『マイティ・ソー』シリーズの頼れる門番ヘイムダルなどで知られる、イドリスの魅力に迫った。

ヨハネスブルグで弁護士として働くマンデラ(イドリス・エルバ)は、反アパルトヘイト運動にのめり込む一方で結婚が破綻、年齢の離れたウィニー(ナオミ・ハリス)と恋に落ち再婚する。だがやがて、マンデラは強硬化する政府に対抗するためテロに走り、1962年に逮捕。1964年には国家反逆罪で終身刑の判決を受け、その後27年間、収監されてしまう――。

1972年生まれ、現在41歳のイドリスは、海外ドラマ「THE WIRE/ザ・ワイヤー」で麻薬組織の幹部を演じて注目を集め、さらに映画でも『マイティ・ソー』シリーズ、『プロメテウス』、そして『パシフィック・リム』ではペントコスト司令官役を演じ日本でも知られることなった。

凄腕の刑事役として主演したTVドラマ「刑事ジョン・ルーサー」は、2010年の放送直後から大反響となり、ゴールデン・グローブ賞とエミー賞にノミネート。英国では約640万人の視聴者を魅了し、その人気はいま世界のみならず日本へも飛び火している。

恵まれた体格から来るセクシーなスーツ姿と、それに映える精悍な顔つきは、「TC Candler」が発表した「世界で最もハンサムな顔100人」でブラッド・ピット、ジョージ・クルーニーを抑えて第4位に選ばれたほど。さらに、その演技力の高さから、女性のみならず、男性ファンも数多く獲得しており、着実にキャリアをステップアップさせている。

そんなイドリスの凄さは、ネルソン・マンデラを尊敬するアメリカのバラク・オバマ大統領も認めるところだ。オバマ大統領のためにホワイトハウスで開かれた本作の特別試写会では、世の女性たちが彼に夢中になっていることから「今日は彼をそっとしてあげて下さい」と試写室で言っていたとか。

また、本作でプロデューサーを務めたアナント・シンによれば、ルックス的にはあまりマンデラに似ているとはいえないイドリスの起用理由について、「彼はマディバ(マンデラの愛称)のような威厳、存在感があります。結局大切なのは演技力であり、あの“マディバ・マジック(=マンデラ元大統領が登場すると、すべてうまくいくと思わせる)”を表現できるかどうかです。イドリスはそれを持っていました。誰もが知るマディバのカリスマ性と愛嬌を」と語っており、彼が持つ唯一無二のカリスマ性を指摘する。

当のイドリスはマンデラを演じるに当たり、「とにかくたくさん本を読み、たくさんのドキュメンタリーを見ました。何がいつ、どこで起こり、だれがマンデラの周りにいたか、そしてこの国にとってどんな時代だったかを理解しようとしました」と、マンデラの人生をまず時系列的に辿っていったようだ。

その後、南アフリカ入りしてからは、より実際の役づくりに関するリサーチとアプローチを深めていったというイドリス。特に重要だったのは、一瞬で群衆の心をつかむ演説での声だ。

「マンデラがあのような声でしゃべれるのは何故か、また彼のアクセントや韻律(リズム)についてずいぶん時間をかけて考えました。マンデラの声は、聞けばすぐ彼の声だと分かるものです。この声を、ある程度正確なレベルで私が演じられるよう努力することは、私にとってとても大事なことでした」。

南アフリカの国民にとってマンデラは、老若男女がその演説の内容やそこに現れる人間性を知る、いわば「ゴッドファーザーの如き存在」。プレッシャーや不安も相当なものだったようだが、本作のジャスティン・チャドウィック監督は、旧黒人居留区ソエトでの演説シーンの撮影では、あえて、なるべく多くの群衆の前で撮影したがったという。

「エキストラの人たちがいったい誰がマンデラを演じるのだって? という顔をしている。それに対して、確かにマンデラがいまからみんなの前に出てくるんだ、という説得力のある演技をしなければならない。そういうことが数回あったわけですが、私はこのとき、特に群衆の中のソエトの若い人たちがどういう反応をするかは不安でした」と、イドリスはふり返る。

「イドリス・エルバを知る者も知らない者もいるでしょうが、とにかく彼らが見知ったマンデラには私はまったく似ていないわけです。マンデラのように話し、マンデラのような存在感は演じられますが、彼らが果たして私の演技を受け入れてくれるかどうか…」。

「それで、その群衆がすぐに私の演技をすぐに受け入れてくれたときには、正直いって感激しました。あのとき、私はその群衆の存在を肌で感じることが出来ました。心動かされた瞬間でした」と、撮影を進める上で自らマンデラに近づいていったイドリス。

そうして役づくりを完成させたイドリスが、テレビで国民に声明を出す有名なシーンを撮影した際には、マンデラのスピリット・声・人間性・動き・雰囲気、その全てが見事に反映され、カットがかかると静まり返っていた全てのスタッフから、自然と拍手がわき起こったという。それはまさに、アナント・シンの言う“マディバ・マジック”の瞬間そのもの。

イドリスが「私達がこの映画で見せるのはマンデラの内面であり、マンデラという人間の存在感だ」とも語る本作。その存在感は間違いなく、スクリーンの中に息づいているようだ。

『マンデラ 自由への長い道』は5月24日(土)より全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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