【インタビュー】“戦う英国男子”リチャード・アーミティッジ 「竜」の次は「竜巻」!

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“戦う英国男子”リチャード・アーミティッジ/映画『イントゥ・ザ・ストーム』
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  • 『イントゥ・ザ・ストーム』-(C) 2014 WARNER
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今、女性たちを中心に人気を集めている“英国男子”。紳士の国で育ち、自然と体に染みついた気品と謙虚さ、そしてロンドンのウエスト・エンドで培った演技力が、アメリカ人俳優とは異なる魅力を放っている。日本でも「SHERLOCK/シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマン、新作『ケープタウン』を携えて来日したばかりのオーランド・ブルームなど、驚異の人気ぶり英国男子たち。

この3人の共通点といえば、ピーター・ジャクソン監督作『ホビット』シリーズに出演していること。『ロード・オブ・ザ・リング』3部作を含め、このシリーズには英国出身のイケメン俳優が多く出演している。中でも、『ホビット』シリーズから参加したドワーフの王子・トーリンは、大きな注目を集めた。演じているのは、英国男子のひとり、リチャード・アーミティッジだ。映画の中では、たわわに蓄えたヒゲと、ガッチリと逞しい肉体で、ずんぐりむっくりなドワーフたちを率いて、勇敢に敵をなぎ倒していく。ちょっと怖そうな雰囲気もあるが、よく見ると目からは優しさが滲み出る。まさに硬派好きな女子には、カンペキな男性だ!

そんなリチャードが、現在公開中の『イントゥ・ザ・ストーム』では、短髪&髭ナシのスーツ姿で、教師として働く普通の父親を演じている。『ホビット』でのイメージとは、まるで正反対。とても爽やかで、189センチのスラリとした姿があまりに素敵だ(ドワーフは120~150センチの設定)。そんなリチャードに、本作の魅力や、日本で“英国男子”が人気の理由など、たっぷりと語ってもらった。

前述の通り、『ホビット』シリーズのヒットで一躍有名になったリチャード。本人も「いろいろな役のオファーが来るようになった」と話すが、「それよりも大事なことがある」と言う。「僕の演技を、今まで以上にさまざまな人たちに見てもらえるようになったことを、意識している。イギリス人やアメリカ人だけではなく、異なる文化や言語を持つ多くの国の人々の心をも動かす演技をしたい。『イントゥ・ザ・ストーム』での役のように、人間としての約束を果たそうとすることは、本当の意味での英雄だと思うし、すべての文化に共通するものだ」。

ハリウッドスターの仲間入りを果たしたリチャードだが、映画出演のほかに、古巣の舞台やテレビドラマなど、さまざまな分野で活躍中。役作りで気をつけていることを聞いてみた。

「それぞれの役に対して、アプローチは毎回異なるんだ。『イントゥ・ザ・ストーム』では、インターネットで人々が撮影した竜巻の動画を見たよ。ストーリーの元となるものや、キャラクターがどうやって生まれたかなど、“起点”を考えるんだ。たとえば『ホビット』は、J・R・R・トールキンの本が起点だ。『イントゥ・ザ・ストーム』の場合には、現実に竜巻を研究している人たちがいる。それらを考えて、自分が演じる人物像を作っていった。今はロンドンで『The Crucible』のジョン・プロクターを演じているが、原作はアーサー・ミラーの戯曲だ。勉強のために、マサチューセッツ州セイラムを訪ねたよ」と、研究熱心な一面を覗かせる。

そんなどこまでも紳士かつ真摯なリチャードに質問。日本で英国男子が人気の理由は何だろうか? 「イギリスと日本が文化的に似てるからじゃないかな。15年ほど前に、ロイヤル・シェークスピア・カンパニーで、東京のグローブ座で公演をしたんだ。その時、日本人が劇場で芝居を観るのが好きなこと、シェークスピアに対する評価が高いことに気づいたよ。イギリスの俳優舞台出身者が多いので、そういう伝統が、日本人から共感を得たのかもしれない。日本には文学的な遺産がたくさんあるし、演劇に対する文化的な評価も高い。イギリス人俳優にも、その要素を感じたんじゃないかな」。

話は変わって、今年の8月22日で43歳になったリチャードだが、40代での心境の変化は「大いにあったよ」と語る。「ものすごく変わったよ。20代は望んでいた機会に恵まれず、フラストレーションばかりがたまっていた。でも40代になってみると、役を演じるだけの準備ができていないと感じたんだ。だけど、冷静に考えてみれば、今は40年分の経験があるわけだから、20代の時より人としてずっと深みがあるはずだ。とてもいい感じだよ」と笑顔を浮かべる。

リチャード出演の最新作『イントゥ・ザ・ストーム』に登場するのは、前代未聞の怪物と言われる地球史上最大の“竜巻”だ。竜巻が登場する映画といえば、『ツイスター』('96)があるが、それはリチャードがまだ俳優になる前。「当時はエキサイティングですごい映画だと思ったよ」とふり返る。しかし「現在では、気候も社会の状況もかなり変動してるね」と話し出す。

「このタイプの特徴は、“今その状況が起こってる”という設定だ。『ツイスター』は、それが18年前のことだった。今ではほとんどの人がカメラ付き携帯を持っている。ニュースになるような異常気象が発生すれば、多くの人が自分の持っている撮影機器でその様子を記録に残すだろう。それがこの映画の概念にもなってるんだ。メディアでも、一般の人たちが撮った映像を流しているしね。この映画が現代的に感じられる側面だ」。

本作では、なんと直径3,200メートルで秒速135メートルの巨大竜巻を発生させた。リチャードは、「撮影中もスリル満点だったよ」と笑う。「映画の半分は、実際に撮影したんだ。最も危険だったシーンは、18車輪のトラックをクレーンで吊り下げて落とすシーンだ。入念に確認はしていたが、撮影できるのは一度きりだった。どこに落下するかは分かっていて、その方向に走らないようにと注意されていたが、かなり際どかったよ」と、実際の撮影もかなり緊張感あふれる状況だったようだ。

スリル満点の本作をリチャードは「ぜひ女性にも観てもらいたい」と薦める。「女性の指導者である、サラ・ウェイン・キャリーズ演じる女性科学者・アリソンの存在が、とても魅力的なんだ。彼女は、映画の中で重要な役割を担っているよ。竜巻に関する深い知識を持っているんだ。僕が演じる父親・ゲイリーは、妻を亡くして、シングルファーザーとして息子2人と暮らしている。竜巻が猛威を振るう中、大切な息子を探しに行くわけだけれど、この危機的状況下でアリソンと出会い、彼らの間には家族のような絆が生まれていくんだ。この部分は、男女ともに興味が持てると思うよ」。
《text:cinemacafe.net》

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