唐沢寿明、阿部寛、中井貴一…いま、映画界を引っ張る“おじさま”俳優に注目

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唐沢寿明&阿部寛&中井貴一
  • 唐沢寿明&阿部寛&中井貴一
  • 唐沢寿明/『イン・ザ・ヒーロー』-(C) 2014「イン・ザ・ヒーロー」製作委員会
  • 福士蒼汰&唐沢寿明/『イン・ザ・ヒーロー』-(C) 2014「イン・ザ・ヒーロー」製作委員会
  • 唐沢寿明/『イン・ザ・ヒーロー』初日舞台挨拶
  • 『イン・ザ・ヒーロー』-(C) 2014「イン・ザ・ヒーロー」製作委員会『イン・ザ・ヒーロー』-(C) 2014「イン・ザ・ヒーロー」製作委員会
  • 唐沢寿明/『イン・ザ・ヒーロー』-(C) 2014「イン・ザ・ヒーロー」製作委員会
  • 中井貴一・主演/『アゲイン 28年目の甲子園』 (C)重松清/集英社 (C)2015「アゲイン」製作委員会
  • 『柘榴坂の仇討』-(C) 2014映画「柘榴坂の仇討」製作委員会 
この夏、現代に蘇った『GODZILLA ゴジラ』、日本での誕生30周年を迎えた『トランスフォーマー/ロストエイジ』と、2つのハリウッド大作に出演していた渡辺謙(54歳)。また、朝ドラ「花子とアン」嘉納伝助役と、WOWOW×TBS製作の「MOZU」中神役と、今年のドラマ界を賑わせた両作品に出演し、強烈な存在感を放っていた吉田鋼太郎(55歳)。

彼らだけではなく、その年齢を微塵も感じさせないオーバー50の“おじさま”俳優たちが今年は大活躍。この秋以降も彼らの出演作が続々と公開される。


■唐沢寿明、映画界の裏側をリアルアクションで魅せる

まずは、本日9月6日(土)から全国公開されている『イン・ザ・ヒーロー』の唐沢寿明(51歳)。アクションヒーロー映画の影の立役者“スーツアクター”に、日本映画史上初めてスポットを当てた本作では、唐沢さん自身も、かつて10代後半のころにショッカーを演じていたり、忍者ショーに出演していたこともあり、まさに自らの半生のような役柄で、CGなしの“ガチ”なアクションに挑戦している。

スーツアクターとして25年のキャリアを誇る本城渉(唐沢さん)。“顔出し”で映画出演することを夢見ながらも、それを待ちくたびれた妻子には逃げられ、新人アイドル俳優・一ノ瀬リョウ(福士蒼汰)には役を奪われるなど、辛酸を舐める日々。そんな本城に、命をも落としかねないハリウッド超大作の危険なスタントの話が舞い込む。周囲の制止する声を振り切り、本城はそのオファーを受けることに…。

本作では、特撮ヒーロー映画の裏側に迫りながら、スタントという“自分の仕事”に命を賭けて挑み、夢を追い続ける“いい年した大人たち”を描いており、そのまっすぐな姿には感涙必至。そして、“顔出し”俳優をめざして長年活躍してきた、唐沢さん演じるベテラン・スーツアクターと、彼にアクション指導を請うことになる、福士さん演じる新人俳優の師弟関係もまた、事務所の先輩・後輩という枠を超えて、よりリアルに胸に迫るものとなっている。夢の実現のためにどう生きるか、その背中を思わず追い掛けたくなる生き様を、文字どおり体を張って見せてくれるのだ。


■中井貴一、同年代の阿部寛&柳葉敏郎と一騎打ち!?

小泉今日子との丁々発止が好評を博したドラマ「続・最後から二番目の恋」も記憶に新しい中井貴一は、まもなく53歳の誕生日を迎える。9月20日(土)より公開される主演作『柘榴坂の仇討』は、人気作家・浅田次郎が2004年に発表した短編集「五郎治殿御始末」に所収された名作といわれる一編を映画化。主人公の彦根藩士・志村金吾を演じる中井さんに対し、仇討の相手となる水戸浪士・佐橋十兵衛役を演じるのは阿部寛(50歳)だ。

安政7年。彦根藩士・志村金吾(中井さん)は、仕えていたときの大老・井伊直弼(中村吉右衛門)を桜田門外の変で失ってしまう。両親は自害し、妻・セツ(広末涼子)は酌婦に。だが、金吾は切腹も許されず、仇を追い続ける。やがて、13年が経った明治6年。“仇討禁止令”が発せられる中、ついに金吾は最後の水戸浪士の生き残り、“俥(くるま)引きの直吉”こと佐橋十兵衛(阿部さん)を探し出す。金吾は十兵衛の引く俥に乗り、柘榴坂を目指すのだが…。

侍たちの時代が終焉を迎える中、2人の男は、いかに過去の“落とし前”をつけ、新しい時代を生きようとするのか。それぞれ、不器用ながらも誇りと覚悟を胸に持ち続ける姿は、やはり潔いカッコよさをかもし出す。

さらに中井さんは、2015年1月17日(土)公開の『アゲイン 28年目の甲子園』では、現在、ドラマ「あすなろ三三七拍子」で廃部寸前の大学応援団へ出向になった50歳の中年サラリーマン役を学ラン姿で熱演する、同い年の柳葉敏郎(53歳)と共演。

甲子園という夢をあきらめた過去を持つ元・高校球児役で、中井さんはかつてのキャプテン、柳葉さんはエースピッチャーという役どころだ。本作では、2人が演じる不器用な大人たちが、 “思い出したくない過去”と“現実”に向き合いながら、「マスターズ甲子園」を目指すことで、再び人生に直球勝負を挑んでいく。


■阿部寛、吉永小百合の甥役『ふしぎな岬の物語』でも快挙!

先日、米・アカデミー賞の前哨戦として名高い北米最大の映画祭、第38回モントリオール世界映画祭のワールドコンペティション部門にて「エキュメニカル審査員賞」と「審査員特別大賞グランプリ」のW受賞という快挙を成し遂げた、吉永小百合初の企画&プロデュース作『ふしぎな岬の物語』

のどかな太陽と海に抱かれた、どこか懐かしさの漂う岬村。その岬の先端で、柏木悦子(吉永さん)が営む小さなカフェには、彼女が入れるとびきりおいしいコーヒーと、和やかな語らいを楽しみにしている人々が集う。しかし、ある日、そのカフェが火事になってしまい…。

本作で、前科者だが吉永さん演じる悦子を見守ろうとする、甥の浩司役を好演している阿部さん。事務所の先輩に当たる吉永さんが、阿部さんに直々に手紙を書いて出演をオファーしたそうで、「全身全霊を傾けて演じたい」と語っていた阿部さんだけに、吉永さんとともにモントリオールの受賞に立ち会った際は喜びいっぱいの様子だった。

また、阿部さん自身も、今年は主演作『テルマエ・ロマエII』(ブルーレイ&DVD 11月26日発売)がイタリア・ナポリでのワールドプレミアが大成功を収め、日本でも大ヒット。ヨーロッパ最大のアジア映画祭となる第16回ウディネ・ファーイースト映画祭では、インターネット投票による「マイ・ムービーズ観客賞」を獲得した。前作『テルマエ・ロマエ』も同賞を受賞しており、ハマリ役を得た大人の男は、次なる新境地へのチャレンジにも積極的だ。

海を越えてハリウッドを見渡してみても、最新主演作の戦争アクション大作『フューリー』の公開を控えるブラッド・ピットを始め、ジョージ・クルーニー、ジョニー・デップ、トム・クルーズら、いまなお第一線を走り続けているスターたちは、みな揃って50代。

日本でも、我らが“おじさま”俳優たちのこれからに注目だ。
《text:cinemacafe.net》

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