【インタビュー】織田裕二 “中間管理職”演じ、サラリーマンの苦労「よ~く分かった」

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WOWOW連続ドラマW「株価暴落」で主演を演じる、織田裕二/Photo:Nahoko Suzuki
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「組織の論理に染まらず、自らの信念に忠実に突き進む孤高のバンカー・板東洋史――文字に起こすとこれまでの役と似ている部分が多い気もしますが…、今回はとにかく大変な現場でした」。

そう語るのは、10月19日(日)22時スタートのWOWOW・連続ドラマW「株価暴落」で主演を務める俳優・織田裕二。「空飛ぶタイヤ」「下町ロケット」など、同枠にてこれまでにも数々のヒットドラマを生み出してきた池井戸作品に初挑戦することとなる。

織田さんと言えば、刑事や外交官、ホームレスサラリーマンなど、とにかく幅広い職業を演じてきた印象が強い。今回もきっと、熱く真っ直ぐに生きる男を演じてくれるのではないかと、期待に胸膨らませるファンも多いことだろう。

「実際に演じてみて、今回の役は今までと違い、どんな時もまず先に“我慢”という言葉がついてくるから大変でしたね。我慢して我慢して…それでもこれだけは伝えなきゃならないから思いを伝えているんです。このままじゃ相手の会社も、自分のところもダメになってしまうからこそ “意を決して叫ぶ”という点が、実はこれまでの役とはかなり違っている部分なんじゃないかな」と、新たな挑戦について語る。

具体的には、「口で思っていることをストレートに伝えられないシーンなんかは本当に“我慢”の一言だった」と苦笑い。「発言できない分、目で語ることしかできないので。こんなに目の疲れる役は初めてでしたよ(笑)」と、意外な影響について明かした。「でも、これが上へのぼっていく人の疲れ方なんだなって痛感しましたね。現場でひたすらに足・カラダを動かす役というより、頭を使う役どころなので。今までみたいに自分がプレイヤーではないので、監督でありコーチであるみたいなポジションって大変なんだってことがよく分かりました」。

また、銀行員という役どころについても、最初は専門用語の難解さに戸惑いを覚えたと言う。「とにかく台詞の量・単語の数が多かったので、視聴者のみなさんが僕らの会話を聞いて、その意味を一瞬で理解できるのか…心配になる場面もありました。でも、よく考えてみると、今回の主人公・板東が言っていることって、一貫してブレがないんですよね。繰り返し、何度も何度も同じことを言っている。なので、作品を通して“伝えたいこと”が最終的に明確にみなさんの記憶へと残るように、その点に気をつけて演じていこうと決めましたね」と、演じる上で留意した点についても教えてくれた。

WOWOW制作の作品には初出演となる織田さん。WOWOWのドラマ現場には、カットひとつをとっても今までのドラマとは全く違う、芝居を始めた懐かしい頃のことを思い出させてくれる独特の雰囲気があったそうだ。

「普段だったら、『もう少しコンパクトに』って言われることが多いんです。ですが、今回の現場では『もう少し間をとってやりましょう』なんて言われることが多かったりして。人と人との会話の間を大事に撮りたいんだって仰る監督さんだったので、すごく面白い人と会えたなぁと。もっともっと一緒にやってみたいと思わせてくれるチームに出会えましたね」と、一連の撮影をふり返る。ドラマWに出演した役者たちは皆、口を揃えてチームの素晴らしさについて語るが、その様子はどちらかと言えば、映画に似た一体感と呼べるのかもしれない。

今回、物語の主軸となるのは、経営危機に陥りながらもプライドを捨てきれない巨大企業。そして彼らの再建の鍵を握るメインバンクの2つだ。まさに、そんな両者の争いに巻き込まれる形となってしまうのが、織田さん演じる板東という中間管理職の損な役回り。本作ではそこへさらに爆破事件というミステリー要素が重なることで、新感覚エンターテインメント作品へと仕上がっていく。

「きちっとネクタイを締めて、社員のバッチを付けて…。ほんのちょっとしたことですけど、今回のこの服装ってなんだか学生服に似ているんですよね。みんな同じ格好をして、きちんと同じ方向を見ている。個性を出してはいけない枠の中に収められている中で、でも個性がバチバチと本当は存在しているんですよ。ですから今、学生だという方には『これから自分たちもこういう社会に出て働くんだ』という部分を見つめて欲しいなとも思いますね。お父さんたちは毎日こうやって一生懸命なんだぞって(笑)」。

「株価暴落」はそういった意味で、親子が揃ってそれぞれの角度から楽しむことのできるドラマに仕上がっているとも言えるだろう。そこで最後に、織田さんと同年代――働くお父さん方に向け、エールとなるメッセージをお願いすると、「みなさん、本当に大変ですね。今回のドラマを通してよ~く分かりました。ですから、みなさんには逆にこのドラマを観て、『そうなんだよ、分かってくれた?』と思って欲しいです。最終回には、『見応えがあって、面白かったよ』って言ってもらえるような作品になっていると思います」と。

加えて、「このドラマは、僕自身、新しい扉を開いた作品です。ここからしばらくこの中間、管理職の役が続くと思うとつらいですけど(笑)、たまにこういうものが入ってくるとすごく身が引き締まります。普段こういうお仕事についている皆さんの苦労が欠片だけでもわかるので、とても貴重な経験をさせていただいたと思います」と、今後の活動についての意気込みを伝えた。歳を重ねることで新たな役柄と出会う機会が増えてきたという織田さん。今後の活躍からますます目が離せない。
《text:Yuki Watanabe/photo:Nahoko Suzuki》

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