【おいしい映画】加瀬亮&ホン・サンス監督が届ける「心地“酔い”時間」

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『自由が丘で』-(C) 2014 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved.
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ついに12月。1年が過ぎ行くのはなんて早いのでしょう。これから忘年会にお正月と、「お酒」の量がいつにも増してくる時期ですよね。そんな今回の「おいしい映画」は「お酒」にまつわる作品、ホン・サンス監督の『自由が丘で』です。

本作、決してお酒が「主役」の映画ではありませんが、ホン監督の作品にはいつも「お酒」がつきもの。男同士の本音の語らいに酒。男女の微妙なかけひきにも酒。“酒”を通して男女の機微や本音をエスプリの効いた演出で巧みに描き、フランスなどでも人気の監督で、先日フランスで行われたフランス・ナント三大陸映画祭ではグランプリを受賞! そんな本作の主役には“ホン・サンスファン”と公言する我らが日本の加瀬亮さんが出演。ホン・サンスの世界に加瀬さんが染まった日本&韓国の奇跡のコラボレーショはどんな化学反応を起こしたのか、注目です。

年上の韓国人女性クォンを追いかけ、彼女を探しにソウルの街をさまようモリ(加瀬亮)。彼女に宛てた手紙を書きながら、同じゲストハウスに泊まっているアメリカ帰りの男サンウォン(キム・ウィソン)と仲良くなっては毎晩のように飲んで語らい、迷子の犬を見つけたことでカフェ「自由が丘」のオ―ナーヨンソン(ムン・ソリ)と急接近。ワインを飲んでなんだかいい感じになっていくふたりだけども、本来の目的だったクォンにモリは会うことができるのか…というストーリー。

好きな女性を「探しにきた」はずなのに、どこか「待ち」姿勢で、韓国人と酒ばかり飲んでいるシーンが目立つモリの姿に、なんだか見てる側も「ぽわ~んといい気持ち」になってしまうのは、実際にお酒を飲んでの撮影だったという赤ら顔のほろ酔い(?)気味の加瀬さんの姿のせいかもしれません。

男同士の「焼酎&ビール」では本音をぶつけ合い、酔いで声が大きくなっても意気投合。ムン・ソリ演じるヨンソンとの「赤ワイン」ディナーでは少しずつ男女の距離を縮めていき…と、「お酒」の種類からも男女のやりとりの違いが見えるのが面白いところです。

そして終始、「ふわふわ」した感覚を覚えるのは、お酒だけでなく、モリが生きている世界と、ホン監督の演出の賜物。ゲストハウスと彼女の家、そしてカフェ。坂道と路地の多い街の中でいつも「時間」という文庫本を手に迷い猫のようにさまようモリの姿が、時間軸を曖昧にしているように感じてくるのです。

また、ホン監督独特の寄り引きのカットもさらに時間をぐるぐるんとかき回すよう。順撮りで撮影したシーンを、時系列をバラバラに組み替えて完成させて出来上がったのが本作ということで、主役の加瀬さんもその完成作に驚いたといいます。

こんな所からも、『自由が丘で』では、お酒と共に、ホン監督の演出に終始「酔わされた」と言ってもいいかもしれません。決して「悪酔い」ではなく、本当に気持ちのいい「酔い」です。

是非、師走のこの時期、映画館で一時の「心地酔い」体験をしてみてはいかがでしょう。おすすめです。くれぐれも現実世界での「飲みすぎ」にはご注意くださいませ。

『自由が丘で』は12月13日(土)シネマート新宿ほか全国にて公開。
《Umi》

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