【シネマ羅針盤】主演に新人女優、主題歌「U2」…『ソロモンの偽証』2部作は松竹の“勇気”

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主演は新人女優・藤野涼子(右)/(C) 2015 「ソロモンの偽証」製作委員会
  • 主演は新人女優・藤野涼子(右)/(C) 2015 「ソロモンの偽証」製作委員会
  • 『ソロモンの偽証』第2弾ポスター (C) 2015 「ソロモンの偽証」製作委員会
  • 永作博美&石井杏奈/『ソロモンの偽証』 (C) 2015 「ソロモンの偽証」製作委員会
  • 『ソロモンの偽証』 (C) 2015 「ソロモンの偽証」製作委員会
  • 藤野涼子&前田航基ら/『ソロモンの偽証』 (C) 2015 「ソロモンの偽証」製作委員会
  • 尾野真千子/『ソロモンの偽証』 (C) 2015 「ソロモンの偽証」製作委員会
  • 『ソロモンの偽証』第一弾ポスター/(C) 2015 「ソロモンの偽証」製作委員会
  • 黒木華/『ソロモンの偽証』 (C) 2015 「ソロモンの偽証」製作委員会
ベストセラー作家・宮部みゆきが集大成として構想15年、執筆に9年を費やしたミステリー巨編を2部作で映画化した『ソロモンの偽証 前篇・事件』が3月7日(土)、『ソロモンの偽証 後篇・裁判』が4月11日(土)から全国で封切られる。

クリスマスの朝に起こった同級生の転落事故をきっかけに、目撃者を名乗る匿名の告発状や、別の同級生の死亡事故などが巻き起こるなか、第一発見者である中学2年生・藤野涼子は、学校内裁判を開廷させる。真実を追求しようとしない教師や保護者、無責任な報道を過熱させるマスコミといった大人たちに反旗を翻す、いわば14歳の“勇気”を描いた本2部作は、そのまま製作サイドの“勇気”なしには実現しなかったプロジェクトといえる。

邦画業界で人気コミックを「2部作で映画化」するのは、いまや珍しいことではなく、興行的に成功したものも、失敗したものもある。どちらにせよ「原作」と「主演俳優」の知名度は最低限の担保として必要で、『ソロモンの偽証』に関しても原作の知名度は申し分ない。ただ、コミックとは違い、衝撃的な事件とその背景にある人間関係の複雑さを重厚なタッチで記したミステリー小説を、2部作のエンタメ映画として映像化するのは簡単ではない。

さらに、主人公・藤野涼子を演じるのは演技経験がほぼない、文字通りの新人であり“主演俳優”として前後編合わせて4時間半になる大作を背負わせるのは、異例であり無謀にさえ思える。彼女は今回の大抜擢を機に、役名である「藤野涼子」を芸名に女優デビュー。藤野を含め1クラス33人のキャストは、1年以上にわたり、全国で約1万人が参加したオーディションを勝ち抜いた新鋭が勢揃い。うち数名は、芸能事務所に所属していない。

ロックバンド「U2」が初めて日本映画に楽曲を提供したことでも話題の本2部作。シリーズ作などを除くと、松竹にとっても2部作映画の配給は初めてだと言い(※『リトル・フォレスト』2部作は松竹メディア事業部が配給)、その“勇気”の結晶である『ソロモンの偽証』映画化に、いまの観客がどんな審判を下すか大きな注目が集まっている。メガホンをとるのは、『八日目の蝉』の成島出監督。佐々木蔵之介、尾野真千子らが新人俳優を盛り立てる。
《text:Ryo Uchida》

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